総料理長とともに北海道産のホタテを披露する加瀬隆さん(右)
飲茶として調理された北海道のホタテ
 北海道特産のホタテの米国での販売促進に力を入れる北海道漁業協同組合連合会は1月31日、ローズミードの中華レストランにメディアを集め、中華食材を用いたさまざまな食べ方を紹介する試食会を催した。来米した同漁連営業部長の加瀬隆さんが、刺身で食べられる品質の良さや甘みのある食感、国籍を問わずどんな料理にもおいしく調理できる万能性を強調した。
 この日サーブされたのは、ホタテを使った中華の5コース。飲茶と、ロブスター、豆腐とウズラのたまご、フカヒレスープ、サイコロビーフ。同店の総料理長は「中華の素材を生かし、ホタテのおいしさを引き出した」と説明。北海道産と他の地方産との味の違いについて「刺身にできるほどの鮮度が保たれ、独特の甘みや食感のよさがある」と認め、北海道産のホタテを用いた新メニューの開発を進める意志を示した。
 加瀬さんによると、北海道のホタテはオホーツク海で
ホタテは豆腐の上に盛り付けられた
漁獲される。水温が低いため身がしまり、煮ても焼いても炊いても食感を損なわず、独特の甘みがあるのが特徴。水揚げ後即、加工し出荷するため鮮度がよく、刺身でも安心しておいしく食べられるという、味と品質のよさをウリにする。
 年間約2万トンを生産し、そのうちの約6000トン、全体の3割を輸出。その最大の取引先は米国で、全輸出量の半数を占めていることから特に力を入れており、いっそうの販売増を目指し、昨年からプロモーションを開始した。加瀬さんは、米国はまた、日本に次ぐ世界2位のホタテの消費国だと説明し「ホタテを好んで食べる人が全米にたくさんいるので、値段は高いけど1度食べたら味のよさが分かり、また食べてもらえると思う」と語り、巨大市場での売り込みに意欲を示した。【永田潤、写真も】
ロブスターとともに皿に盛られたホタテ

Leave a comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *