この日サーブされたのは、ホタテを使った中華の5コース。飲茶と、ロブスター、豆腐とウズラのたまご、フカヒレスープ、サイコロビーフ。同店の総料理長は「中華の素材を生かし、ホタテのおいしさを引き出した」と説明。北海道産と他の地方産との味の違いについて「刺身にできるほどの鮮度が保たれ、独特の甘みや食感のよさがある」と認め、北海道産のホタテを用いた新メニューの開発を進める意志を示した。
加瀬さんによると、北海道のホタテはオホーツク海で
年間約2万トンを生産し、そのうちの約6000トン、全体の3割を輸出。その最大の取引先は米国で、全輸出量の半数を占めていることから特に力を入れており、いっそうの販売増を目指し、昨年からプロモーションを開始した。加瀬さんは、米国はまた、日本に次ぐ世界2位のホタテの消費国だと説明し「ホタテを好んで食べる人が全米にたくさんいるので、値段は高いけど1度食べたら味のよさが分かり、また食べてもらえると思う」と語り、巨大市場での売り込みに意欲を示した。【永田潤、写真も】