南加滋賀クラブ(榎智寿会長、会員約100家族)は17日、恒例の新年総会と親睦会をアルハンブラのゴルフ場「アルマンサーコート」で催した。会場には来賓をはじめ会員家族ら約45人が参加し、互いの親睦を深めた。
ビバリー・トヤマさんの司会の下始まった新年会では、11年目となる榎会長の留任が承認された。榎会長は、「10年を機に次の方にお願いしようと選考委員長に候補者を3人選出してもらい、昨年12月と今年1月の役員会で説得を試みました。しかしそれぞれに家庭などの事情があり、どなたにも受けていただけなかった」と説明。「あと一年だけ」との約束で引き受けたと会員らに話し、引き続き協力を呼びかけた。
同クラブは、日本語を話さない会員が半数以上いることから、役員会や各イベントはすべて英語で行っている。会員の中には一度も滋賀に行ったことがない人も多かったため、榎会長は2007年に琵琶湖を一周する滋賀旅行を企画。29人が参加し、3世や4世の多くが滋賀をより身近に感じ、自身のルーツをたどるいい機会となった。
榎会長は、「『百聞は一見にしかず』というだけあり、旅行から戻ると会員らの滋賀県に対する気持ちが大きく変わった」と振り返り、当時から6年が経った今、「故郷」訪問旅行の第2弾を計画したいと意欲的に話した。また、南加県人会協議会が来年創立50周年を迎えることから、近畿や九州などといった地域ごとの県人会がそれぞれ協力し合い、同地域を訪問する旅行案を協議会に提案したいと話した。
比較的小規模な同会だが、04年にロサンゼルスで開催された滋賀県人会世界大会と同クラブ創立100周年記念式典を前に、榎会長が滋賀県出身者や元会員宅を訪れ会の活動内容を説明し、入会を勧めたことなどから会員が増加した。しかしその後あまり変動がないことから、再び地道な「家庭訪問」を再開する意向も明らかにした。
新年会では、参加者同士が親睦を深められるようさまざまなゲームが繰り広げられ、楽しいひとときを過ごした。また、エンターテインメントでは、若久会の若柳彩花さんと若柳花波さんが長唄「末広がり」を披露し、イベントに花を添えた。 【中村良子、写真も】