ロサンゼルス地区の各所に植樹されている桜の木の一部が、先週から続いた温暖な天候により一気に開花し、一部で見ごろを迎えている。青空の下、淡いピンク色の花びらをいっぱいに広げ、春の訪れを告げている。
小東京にある桜の木は、場所により咲き具合にばらつきがあるものの、コンドミニアム「寺町」や小東京タワーズ、東本願寺、東京ビラ前、またジャパニーズ・ビレッジプラザ内に咲く桜はそれぞれ見ごろを迎えている。
また、第2次世界大戦の第100大隊や第442部隊などに所属した日系2世兵士の活躍をたたえる「ゴーフォーブローク記念碑」横に植樹された梅の木は満開で、人々の目を楽しませている。幾重にも重なった淡いピンク色の花を咲かせることから、桜と間違われることも多いというが、「ゴーフォーブローク・ナショナル教育センター」によると、この梅の木は1999年に同記念碑が建立されたと同時期に記念碑を囲むように植樹されたという。
バンナイスの桜の名所バルバア公園も今が花盛り。園内の3000本のうち、池のほとりは、開花状況がよく咲き誇っている。日系社会が待ちわびた春がようわく到来し、多くの団体が花見に訪れそうだ。今週末あたりが見ごろと思われる。【中村良子、永田潤】