日系社会への「恩返し」の気持ちを込めた2行の寄付金贈呈式。左4人目からイノウエ委員長、岸本ロサンゼルス支店長、タナカ・シニア・バイスプレジデント
  本業の金融に加え、寄付などで各地の地域社会の発展を支えるユニオンバンクと親会社の三菱東京UFJ銀行は、二世週祭財団の活動資金援助を目的とした2万ドルの寄付を行い7月31日、ユニオンバンク小東京支店で贈呈式を行った。寄付は、各社が1万ドルを出し合った。
 同行グループを代表して岸本秀樹・三菱東京UFJ銀行ロサンゼルス支店長とユニオンバンクのジョージ・タナカ・シニア・バイスプレジデントが出席し、スティーブ・イノウエ二世週祭実行委員長にチェックを手渡した。
イノウエ委員長(左)にチェックを手渡すジョージ・タナカ・シニア・バイスプレジデント
 岸本支店長があいさつし、自社を紹介した。米国で100年以上営業するが、第2次大戦で中断を余儀なくされた。戦後に業務が再開できたのは「日系人のサポートのおかげ。日系コミュニティーには強い思いがあるため、受けたご恩を決して忘れることはない。こういう形で恩返しができて光栄である」と、今回の支援を説明した。
 支店長は昨年12月に着任し、初参加する二世週祭について「コミュニティーの大勢の人がかかわり、いろんなイベントがなされる。みなさんが集まり、能動的に参加できるのは大事なことで感無量である」と評価。「個人的には、小東京支店の前を通るグランドパレードを楽しみにしている」と心待ちにする。
 タナカ氏は、日系社会で育ったため目前に迫った同祭が待ち切れず「最もエキサイティングなシーズンがやってきた」と、日系人の血が騒ぐようだ。両行が、多様性のあるさまざまなコミュニティーを支援する「CSR(企業の社会貢献活動)」を強調し「二世ウィークは日本文化の紹介にとどまらず、われわれがサービスを提供する南カリフォルニアの他のコミュニティーにも好影響を与える。支援できてうれしい」と述べた。
 イノウエ委員長は、伝統の二世週祭が地元の支援なくしては成り立たないことを力説し「今年も多くのさまざまなイベントがあり、すべてを成功させるためには資金が必要である。ユニオンバンクは長年にわたり毎年、われわれをサポートしてくれありがたい」と謝意を表した。【永田潤、写真も】
大きなチェックに署名する岸本秀樹ロサンゼルス支店長

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