就航を祝うサンリオ社の辻代表取締役副社長(2列目左)とエバー航空の張会長(同右)
就航を祝うサンリオ社の辻代表取締役副社長(2列目左)とエバー航空の張会長(同右)
 台湾のエバー航空が運航している「ハローキティージェット」が18日、台北とロサンゼルス路線の運航を開始した。就航初日を迎えた同日、ロサンゼルス国際空港(LAX)ではキティー3代目デザイナーであるサンリオ社の山口裕子取締役キャラクター制作部長や、国際的に活躍する音楽家ヨシキさんなどを招いて就航記念パーティーが行われ、同社初の米国路線就航を祝った。
キティーの形にかたどられたフルーツなどが提供され搭乗客の目も楽しませる機内食
キティーの形にかたどられたフルーツなどが提供され搭乗客の目も楽しませる機内食
 エバー航空は航空会社としては初めてサンリオ社と提携し、機体にキティーを塗装した「ハローキティージェット」を導入した。これまでに5機のハローキティージェットが台湾と日本、韓国、香港、中国、グアムを結んできた。
 ロサンゼルス便の機体はボーイング777型機で、同機の操縦士免許を持っているエバー航空の張会長自らがこの日は操縦し、ロサンゼルスへと降り立った。
 機体にはキティーのほかキキララやマイメロディーなどサンリオ社の19の人気キャラクターが描かれている。
 ハローキティージェットでの旅はチェックインカウンターでキティーの搭乗券を手渡されるところから始まる。機内に一歩足を踏み入れるとそこはまさにキティーの世界。キティーがデザインされたピンクのエプロンを着用した客室乗務員が搭乗客を出迎えてくれる。
キティー3代目デザイナーの山口裕子取締役キャラクター制作部長(左)が自ら描いたヨシキティーの色紙を手にポーズをとるヨシキさん
キティーの3代目デザイナーの山口取締役キャラクター制作部長(左)自ら描いたヨシキティーの色紙を手にポーズととるヨシキさん
 機内で提供される食事にもキティーやリボンの形にかたどられた野菜やフルーツ、ワッフルが並び、細部にまで工夫を凝らしている。座席のクッションカバーや機内案内書、スナック菓子、ティッシュ、紙コップ、ハンドクリーム、ハンドソープ、トイレットペーパに至るまで、100以上のアメニティーグッズにキティーが描かれ、空間そのものがキティー一色になっている。
 機内販売の商品も新たに限定のキティー製品を取り揃えた。
 エバー航空の張会長は「ロサンゼルスは観光都市としても非常に見どころ満載の都市。誰をも幸せにしてくれるキティーが至るところにデザインされている同機で台北とロサンゼルスを結ぶことができて嬉しい」と就航を喜んだ。
 サンリオ社の辻邦彦代表取締役副社長は「機体だけでなく、機内のアメニティーに至るまでキティーを可愛くデザインしてくれてありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。
 「常に優しい気持ちで描くようにしている」と語るキティーデザイナーの山口取締役キャラクター制作部長は「同機に搭乗してLAに来たが、長いフライトにもかかわらずすべてがキティーちゃんのグッズだったので空の旅をとても楽しめた。ファンの皆さんにも喜んでもらえると思う」と話し、乗り心地も快適だった様子。
 キティーとのコラボレート商品「ヨシキティー」も発売されているほどキティーの大ファンだというヨシキさんは「子どもの頃からキティーは大好き。そのうちヨシキティージェットもでるといいですね」と語り、新たなハローキティージェットの完成を祝福した。
 同機のLA発台北着便は毎週月、木、土曜、台北発LA着便は日、水、金曜で運航されている。【吉田純子、写真も】
キティーがデザインされたアメニティーを紹介する客室乗務員
キティーがデザインされたアメニティーを紹介する客室乗務員

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