昨日の感謝祭は友人宅に招かれた。部屋に入ると数々のご馳走が並んでいる。かぼちゃのスープから始まり、スシシェフのご主人がうに好きのわが家のために、うにの刺身を振舞ってくれる。「今日のターキーはしっとり仕上がったよ」と笑顔の友人。後は各自ご馳走をプレートにとりわけ、楽しい会話とともに食事が進んでいく。メインの食事が終わったら、4種類のデザートが取り分けられ、お腹はもうはちきれそう。親しい友人たちと食卓を囲んであれこれと近況報告するのはとても楽しいひとときだ。
これまでもたくさんの友人たちが感謝祭に招いてくれた。庭先でドラム缶に油をぐつぐついわせて揚げるフライドターキー、代々伝わるレシピの特製ハーブバターを塗って香ばしく焼いたターキーや、伝統的なターキー。ターキーの他にも、手作りハムや、シチュー、付け合せもそれぞれの家庭で違って面白い。一番有難いのは招いてくれた家族のホスピタリティーだ。「遠慮しないでね。もっとたくさん召し上がれ」といって勧めてくれる。
どの家庭にもグランマのレシピがあって面白い。代々伝わるレシピといえば、日本では両親の実家が田舎で、特に母方は本家とあって、法事や結婚式があると広間のふすまを取り払い、100人くらいの親戚が集まる。台所では親戚のおばが集まって、戦争状態。煮しめやふきの炊いたものなどが大鍋に入って出番を待っている。祖母の手打ちうどんは腰が強くのどごしがいいので有名でご近所にも配るので、前日から子供も手伝って生地をこねて、足で踏み、またこねるの繰り返し。そんな中で料理自慢のおばたちから、一口アドバイスを聞いている母の足元で遊んでいたのはなかなか楽しい思い出だ。
ブラックフライデー、サイバーマンデー、クリスマスとイベントはまだまだ続く。日本人はさらにお正月がある。安全運転でどうぞ楽しいホリデーシーズンを!【下井庸子】