ロサンゼルス・ダウンタウンの北東約25マイルに位置するサンゲーブリエル山脈の麓、グレンドーラで16日午前5時50分ごろ、山火事が発生した。乾燥した気候に加え、季節風サンタアナの強風にあおられ火は一気に拡大。17日午前9時現在、1700エーカーを延焼、住宅5棟が焼失したほか、建物17軒に被害が出ている。
 グレンドーラ市警察とロサンゼルス市警察は16日、周辺住民からの通報を受け、火災発生現場近くでキャンプファイアをしていた20代の男3人を、山火事を発生させた疑いで拘束した。1人はホームレスという。3人は捜査に協力的で、火を起こしたことを認めているという。
 現在までに1100人を超える消防隊員が消火活動に当っているが、日中の気温が80度を越える高温のなか、山火事は一日たった17日も延焼を続け、鎮火率はわずか30%。乾燥した気候に加え、季節外れの暑さは来週中ごろまで続く見込みで、鎮火のめどは立っていない。
 山火事が発生した16日、その煙はロサンゼルス・ダウンタウンをはじめ、オレンジ郡からも見えるほどまでに拡大。周辺住民約2000人に避難勧告が出され、グレンドーラ市は緊急事態宣言を発令し、早急な鎮火に努めている。また、16日はシトラスカレッジをはじめ周辺の学校は休校となった。

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