議員団は16日、同市を訪れ賛同議員321人分の名簿入りの抗議文を提出した。市側からは事前に「政治家とメディアには会わない」と回答を得たとい
植松和子・静岡函南町議は、少女像に向き合い一礼し、「ここに座っている必要はもうないよ。早くお国に帰りなさい」と、優しく語りかけた。辻村ともこ・東京狛江市議は「碑には、でたらめな歴史が書かれていた。実際に目にし、あの像からは世界平和は生まれないと確信した」とし、速やかな撤去を求めた。松浦団長は「抗議というよりも事実を伝えに来た。実際に初めて像を見て、碑を読んで、これはひど過ぎると思った。慰安婦に関する米国の公文書を添えたので、真実を分かってもらえると思う」と述べ、期限を設けないで市の対応を待つという。
ブエナパークの市議会でも同様の像を設置する提案がなされたが、廃案となった。訪米団は14日、同市議会を表敬訪問した。松浦団長が、慰安婦像設置を提案した韓国系のオウ市長が同席する中で演説し、議会の設置案採決中止に対し「見識と良識に敬意と感謝を表する」などと述べた。
議員団は、訪米が最終的な活動目的ではないとし、帰国後は市民と国会議員に報告し連携を図り、地方議員の輪を広げ再訪米を視野に入れた活動継続へ意欲を示している。
議員交え公開討論会
訪米を歓迎「結束の契機に」
TJN
少女像の撤去を目指して昨年6月に発足した地元の日系団体「True Japan Network」(TJN)が主催したパネルディスカッションが15日、日米文化会館で開かれ、パネリストに議員団のメンバーを招いた。陶守倶行・TJN代表は、「『何とかしなければ』との思いで、草の根運動をやっている」と強調。「議員団の訪米が、相手に対抗するわれわれの結束の契機になればいい」と願った。人員、資金の豊富な韓国側に対し、TJNはわずか十数人という「手弁当」(陶守代表)であることから、メンバーは訪米団の加勢を「頼もしい」と歓迎した。
陶守・TJN代表は今後の活動について、「グレンデール市民に直接訴え、真実を伝えたい」とし、「慰安婦問題と関係なく、日本人と日本文化の素晴らしさを伝えたい」と望み、同市での日本文化の紹介イベント開催を計画している。像の撤去運動と並行し、新たな慰安婦像設置を阻止するため、韓国系住民が多く住む町で目を光らせるという。団体の運営では人員の増強を図りながら、像撤去を推進する他の日系の団体に働きかけ、協力関係を築くことを目指す。