宮崎マック氏による役員宣誓式
宮崎マック氏による役員宣誓式

会への貢献に感謝し、猪瀬会長から記念品が贈呈された生田前会長(左)
会への貢献に感謝し、猪瀬会長から記念品が贈呈された生田前会長(左)

 1904年に「羅府婦人会」として発足して以来、社会福祉、日米友好親善、日本文化の普及、会員相互の親睦などを目的に110年間にわたり活動を続けている「南加日系婦人会」(会員80人)は8日、「2014年度新役員就任式および新年昼食会」を小東京のダブルツリーヒルトンで催した。
 須賀正広首席領事をはじめとする日系諸団体の代表ら、来賓および会員約70人が見守る中、昨年1年間会長を務めた生田博子さんに代わり、今年から猪瀬加代子さんが新会長に就任。2004年から08年まで会長を務めた経験のある猪瀬さんは、10月に予定している創立110周年記念式典へ向け、さらなる団結と協力を呼びかけた。
 同会は、日露戦争の勃発を機に、祖国日本を救援する目的でロサンゼルス在住の婦人有志により結成。愛国献金や慰問袋などを発送したことに始まる。41年の第二次大戦勃発により一時解散を余儀なくされたが、終戦後、会員が団結し再発足。以来、日系社会でボランティア活動を活発に行い、「縁の下の力持ち」として力量を発揮している。
 新年会では、日系パイオニアセンターの宮崎マック会長の先導により、新役員宣誓式が行われるとともに、昨年1年間の会への貢献に感謝し、同会を代表し、猪瀬新会長から生田前会長に記念品が贈呈された。
 退任のあいさつに立った生田前会長は、同会も世代交代の時期に来ていることに触れ、「このような大切な時期こそ、一層団結し、協力し、婦人会をより美しく、より強く、より元気にパワーアップして日系社会の底力にならなければならない」と述べ、過去に会長の経験がある猪瀬さんに対し、「日系3世として各分野に信頼が厚く、特に日本伝統文化に造詣が深い。新会長として十分キャリアをお持ちであり、婦人会をリードしてくれると思う」と期待を込めるとともに、日系諸団体の代表者らに引き続き支援と指導を呼びかけた。
 これを受け猪瀬会長は、「3世として、家族やコミュニティーとともに日系の遺産や文化を継承していく大切さを実感している。同会のミッションステートメントを継続していくためには、会員増は必須」と訴え、それぞれの団体の各会員が日系文化に興味のある友人や家族を1人連れて来ることで、「継承」が達成されるとして、「ワン・モア」を今年のテーマに掲げた。同会は、10月5日(日)に創立110周年記念昼餐会を予定しており、「各自もう1人連れてきてください」とあらためて呼びかけた。
 その後、南加日系商工会議所、日系市民協会ロサンゼルス支部、総領事館、南加県人会協議会など日系諸団体の代表がそれぞれ祝辞を述べ、さらなる協力と同会の繁栄を祝した。【中村良子、写真も】
南加日系婦人会の2014年度新役員就任式および新年昼食会に集まった来賓と会員ら
南加日系婦人会の2014年度新役員就任式および新年昼食会に集まった来賓と会員ら

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