JRAのすしの敬老慰問は、日系社会の礎を築いた先人に敬意を表し、喜んでもらおうと始まり、今年で15回目。食材は、JRA賛助会員である食品メーカー数社の好意により無償で提供されている。
敬老に暮らして2年になる敦子ハムトンさんは、すしのご馳走を知らなかったといい「サプライズのようで、とてもうれしい」と喜び、「おすしは、ものすごくおいしかった。板前さんは、みんな親切にサーブしてくれた」と感謝した。居住者は、新しい食品衛生基準に従って手袋をはめて作る姿を見て「握りにくくないですか」などと心配したが、板前たちは「始めた頃は大変だったけど、慣れました」などと答えていた。
カツヤ全5店を統括する総料理長の釘田慎二さんは、4回目の敬老慰問。居住者にすしをサーブし「心から『ありがとう』と言ってもらえた。うれしくて、心が洗われる感じがした。毎年来たい」と話した。波多野会長は、「1年間待ってもらって、お年寄りの皆さんが喜んで食べてくれたのがうれしい」と語り、すしの慰問を継続する意向を示した。【永田潤、写真も】