受章者は、元南加日米協会理事長で南カリフォルニア地域における対日理解の促進に寄与した旭日中綬章のレイ・トーマス・デッカーさんと、元南加日系商工会議所会頭で日系社会の活性化と日本文化の普及に貢献した旭日双光章の中村達司さん。
栄えある勲章を胸に参列した中村さんを南加日商上級副会長の岡本雅夫さんが紹介した。高校卒業後に渡米した中村さんは、苦学して大学を卒業。実業家として成功を収めた後は、慈善家として社会奉仕に尽力し、奨学制度で人材育成に力を注ぎ、日本文化では書道を主に普及に努めた。岡本さんは「地元鹿児島のテレビ局が中村さんを取り上げ、アメリカンドリームを叶えた『薩摩隼人』として、ドキュメンタリーを制作した」と、郷里での英雄ぶりを披露した。
両者に勲章を伝達した新美潤総領事が祝辞を述べ、各人の業績を「日米関係の促進に大きく貢献した」などとたたえ、さらなる活躍に期待を寄せた。南加日商の青木義男会頭は「南加の日系社会に功績を残した受勲者2人に、地域社会を代表してお祝いを述べたい。今後は、後進の育成に情熱を注いでもらいたい」と期待を寄せた。【永田潤、写真も】