展示の入り口で来場者を迎える着物姿のキティ
展示の入り口で来場者を迎える着物姿のキティ
日本だけにとどまらず世界各国の子供から大人まで、幅広い層から人気を集めている(株)サンリオのハローキティ誕生40周年を記念して、小東京の全米日系人博物館(JANM)で「ハローキティのスーパーキュートな世界への体験」展が11日から始まった。1974年11月1日に誕生して以来、多くの人々を魅了してきたキティの世界観にどっぷり浸れる内容となっている。【吉田純子、写真も】

展示されている「キティーパトラ」
展示されている「キティーパトラ」
 展示はハローキティの歴史や、彼女が現代のポップカルチャーに与えた影響力が分かるような構成になっており、サンリオが最初に商品化したハローキティのコインケースの複製品や、最近ではあまり目にすることができなくなった懐かしのアイテム、ライセンス契約によって多くの会社で起用されているキティ関連グッズなど500点以上が展示されている。
 また現代アーティストによって描かれたキティの絵画、レディー・ガガやケイティー・ペリーなどのアーティストが着用したキティがデザインされた豪華なドレスも展示され、キティファンなら誰しも楽しめる内容だ。
 ハワイ大学マノア校の人類学部の教授で「ピンク・グローバライゼーション、ハローキティ太平洋横断の旅」の著者でもあるクリスティーン・ヤノ氏がキティの歴史についての展示を担当し、ロサンゼルスのポップカルチャーを扱うブティック「JapanLA」の創業者でオーナーのジェイミー・リバデネイラさんが、現代アーティストによるキティの絵画展示を担当している。
レディー・ガガが着たキティがデザインされたドレス
レディー・ガガが着たキティがデザインされたドレス
 展示開始の前日には関係者らを集めたパティーが行われた。友人がキティをイメージして作ったという衣装に身を包み出席したロサンゼルス在住のアイリーン・ユエンさんは、「子供の頃も好きだったけど、大人になってからのほうがもっと好き。キティも進化していると思う」と語り、今では周りにキティファンの友だちが増え、常に情報交換は欠かせないという。
 同博物館のグレッグ・キムラ館長は「キティは今や日米間の相互理解の懸け橋としての役割も果たし、世界中で愛されるキャラクターとなっている」と話し、キティ展が開催できたことを喜んだ。
 同博物館での展示は2015年4月26日(日)まで。入場料は大人20ドル、6歳から17歳までが10ドル。5歳以下の子供は無料となっている。さらに詳しい情報は同博物館ホームページhttp://www.sanrio.com/hellokitty40th/または電話213・625・0414の渡辺美津重さんまで。
 また30日(木)から11月2日(日)まで、ロサンゼルスのダウンタウンにあるロサンゼルス現代美術館(MOCA)のゲフィン・コンテンポラリーで4日間にわたる一大キティイベント「ハローキティ・コン2014」も開催される。時間は午前10時から午後7時まで。入場料は大人(13歳以上)30ドル、子ども(6歳〜12歳)20ドル、5歳以下は無料だが大人1人に対して無料で同伴入場できる5歳以下は4人まで。詳しくはホームページhttp://www.sanrio.com/hellokittycon/

サンリオが最初に商品化したハローキティのコインケースの複製品
サンリオが最初に商品化したハローキティのコインケースの複製品
キティは女の子?

 今回、キティの歴史についての展示を担当したクリスティーン・ヤノ氏が、展示の準備をしていた際、キティを「猫」と表現したところ、サンリオ側から「キティは猫ではありません」と訂正されたという。
 サンリオは「ハローキティは漫画のキャラクターで小さな女の子。二足歩行もするし、彼女自身が『チャーミー・キティ』という名の猫も飼っています」と説明。サンリオによるハローキティのプロファイルは次の通り。
 明るくて優しい女の子。クッキーを作ったり、ピアノを弾くのが大好きで、夢はピアニストか詩人になること。音楽と英語が得意で、好きな食べ物はママお手製のアップルパイ。双子の妹ミミィとは大の仲良しという。

キティの展示を楽しむ来場者
キティの展示を楽しむ来場者

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