会場にいくつもあるブースには、ゲームやネイル、タトゥーコーナーまであり、すべてがキティ一色。ネイルコーナーでは日本から訪米したネイルアーティストが大人だけでなく、こどもにもサンリオの人気キャラクターを描いてくれ、タトゥーコーナーではキティのタトゥーを入れようと朝から長蛇の列が出来ていた。
キティ3代目デザイナーの山口裕子さんも訪米し、会場の専門ブースで自ら絵を描きキティファンにサインをプレゼントしていた。
「キティはアイコンから抜け出した世界でオンリーワンのキャラクター。今後はミュージカルスターを目指し、歌やダンスなどにも力を入れ、世界中の人に知ってもらいたい」と力を込める。
男性を対象とした「ハローキティメン」も手がけ、40年後には男女関係なく、衣食住すべてを網羅するキャラクターを目指す。「女の子だけでなく、これからは男性のキティファンも増やしていきたい」と意気込みを語った。
世界でキティの人気が出始めたのはロサンゼルスのセレブリティーからの支持も大きかったと話す山口さんは、「ロサンゼルスからキティが新しく生まれ変われるのではと楽しみにしている」と話した。
開催前日の29日には関係者を集めたパーティーが行われ、日本のロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIさんが登場し、キティのために作ったテーマ曲を披露した。「ヨシキティ」としてキティとのコラボ作品もあるYOSHIKIさんは昨年他界したサンリオ副社長の辻邦彦氏とも交遊があり、生前からキティのテーマ曲を依頼されていたという。「今日やっとその夢が叶いました」と話し、曲を披露できたことを喜んだ。
イリノイ州シカゴから訪れたマーガレット・カドイさんは大のキティファン。幼い頃、日本に行った時にキティに魅了されそれ以来ファンだという。キティ・コンに行くためにライン・ホテルに宿泊した。「宿泊代は約360ドル。部屋に置かれている100ドル相当のキティグッズはすべて持ち帰れるのだからファンにとってはうれしいプラン。キティに囲まれて充実した滞在になった」とご満悦の様子。
キティ・コンには朝9時から並び、「結局会場では250ドル相当の買い物もして、スーツケースはキティでいっぱい。でもコレクションが増えて嬉しい」とキティの世界観を満喫できたようだった。【吉田純子、写真も】
