ホリデーシーズンなので軽い話で今年を終わりたいと思います。忘年会シーズンにつきカラオケの話題。友人の所で仲間と日本の歌のカラオケを楽しんだら友人のカラオケソフトが台湾製で傑作な内容いっぱいで歌い笑う一夜だった。
 台湾はその歴史ゆえに高齢者は日本語を日本人のように読み書き話すし、若者にも日本大好き族がいて日本語になじんだ人が多い。思うに今回のカラオケソフトは恐らく日本語に自信(過信)のある人が編集して自信ゆえに日本人の点検を得ずに完成させたかなと思われる。実に楽しかったのである。
 傑作な例を挙げると、歌「恋人たち」でマラソン人が行き過ぎる、の歌がマラリン人が行き過ぎると出た。恋人の辛い言葉に対して、冗談だよと笑ってほしいが冗談だ笑ってほしい、意味が違うよ。「いつでも夢を」の中の「歩いて歩いて」が、うるいてうるいて、お持ちなさいなが、おもじなさいな、だと。「高校三年生」ではフォークダンスの手をとればがフォークタンスの手をとれば。「甘く匂うよ」が甘く旨うよと誤字で意味不明。三丁目のサロンでが三丁目のサロソで、銀座のネオンがが銀座のネオソ。「上を向いて歩こう」では幸せは星のかげにが幸せは星のげに。「今は幸せかい」では遅かったのかいが遅かったそかい。しかも背景画面が歌詞と全く関係なくなぜかアフリカ土人のヤギ乳搾りの場面で突然水牛まで大写し。
 「妻恋道中」では又の浮き世で逢うまではが又の浮き世で逢うまぞは。九段の母が九段的母、これは中国語としては間違いではないが。さらには、伝えておくれよなが伝えておくれよあな。俺もなんだかが、俺もんだか。灯がともるが灯んがともる。東京カンカン娘が、東京カソカソ娘、吹けば飛ぶよなが、けば飛ぶよな、雨が止んだらが雨がんだら。大分違うぞ。
 背景画面も歌詞を全然気にせず関係なく、例えば股旅の「妻恋道中」なのに赤い二階建て観光バスがロンドン市街を走る。「大利根月夜」ではなぜか蒙古の羊飼いと羊の群れが映り、「名月赤城山」では初め青い空に満月でいいぞと思っていたらすぐにアフリカ像の群れとライオンが出て来た。
 歌うより笑いに忙しく楽しいカラオケタイムとなった。では皆さんよいお年を。【半田俊夫】

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