ロサンゼルス国際空港(LAX)の2014年の年間利用者数が発表され、昨年、同空港を利用した人は前年比6%増の約7070万人で、4年連続で前年度の記録を上回った。
LA市の調べによると、14年のLAXの利用者数は、前年の6666万5726人より6%増の7066万2212人。もっとも多かった2000年の6730万3182人を大きく上回り、4年連続で前年度の記録を更新した。
国際線の利用者数は1910万5667人で、前年より7%増加。
国内線は5155万6545人で、前年の4881万3587人より5・6%増加し、00年の4988万7433人を上回った。
貨物取扱量は13年の192万8720トンより3・8%増の200万1152トンだった。
また14年にLAを訪れた海外からの旅行者数は650万人。日本人の旅行者数は31万人で、13年の29万1000人から6・5%増加した。
ホテルの平均稼働率も79%、総販売客室数は前年比3・2%増の2804万室となった。
エリック・ガーセッティーLA市長は、トム・ブラッドレー国際線ターミナルがリニューアルオープンしたことで、ノルウエー航空やサウジアラビア航空などがあらたに就航し、増便した既存の国際線もあったことが旅行客の増加につながったと話している。
LAXのエグゼクティブ・ディレクター、ジーナ・リンジー氏によると、同空港を利用した旅行者と貨物便数の増加は世界経済、特にアジア太平洋諸国の経済状況が改善していることが一因となっていると言及。南カリフォルニア地区の経済も安定の兆しがみえていることも影響しているとみた。
さらに近年、米国や海外の航空各社がLAX発着便を増便したり、あらたに就航するケースも多かったことも増加の原因となったと話した。
LAXは世界で6番目、米国では3番目に利用者数が多い空港で、民間航空会社62社が毎日692便の直行便を全米85都市に運航している。
また運営により、LA郡に29万4400人の雇用、136億ドルの労働所得、397億ドル超の経済効果を創出している。【吉田純子】