メトロ(ロサンゼルス郡都市圏交通局)利用者の4人に1人が、バスや列車に乗車中、性的いやがらせを受けた経験があることが最新の調査で明らかになった。被害報告を受け、メトロは車内でのハラスメント防止キャンペーンを実施すると発表した。

 キャンペーンでは、車内でセクシュアルハラスメント(セクハラ)の被害に遭ったり、目撃した場合はロサンゼルス郡シェリフ局のホットライン(電話888・950・7233)、もしくはメトロが提供している無料スマートフォン・アプリ「LA Metro Transit Watch」で報告するよう呼び掛ける。
 今後、バスや電車にはセクハラ防止の広告が張られ、車内ビデオも利用して防止を呼び掛けていくという。
 調査はメトロが2月に利用者2万2604人を対象に実施した。回答者の22%、およそ4人に1人が直近6カ月間で、乗車中に不本意に体を触られるなどの痴漢行為や、不快な言葉を掛けられたり、露出狂に遭遇するなどの性的いやがらせの被害にあっていたことが分かった。
 メトロのカスタマーセンターとLA郡シェリフ局が昨年報告を受けた被害件数は99件で、62人が痴漢被害、31人が露出狂被害にあっていたという。うち20件については容疑者が逮捕されている。

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