80度を超える夏日の中、今年は計2300人のウォーカー、54匹の犬がイベントに参加した他、ボランティア650人をはじめ、52の企業とコミュニティー団体が協力し、計10万ドルを集めた。集まった支援金のうち、東北3県(福島、宮城、岩手)に住む農家に7万ドルが、また、干ばつ被害を受けている中加の農家支援として、2世農家連盟(Nisei Farmers League)を通じ3万ドルがそれぞれ寄付される。
田中農園のグレン・田中さんは、2011年の震災以来同イベントを毎年開催するなど被災した農家の人々の支援を続けている。田中さんは、「5年が経った今でも現状はまだ厳しい」といい、特に福島県の農家は原発事故による風評被害に苦しめられていると話した。一方、支援金により津波で失ったいちご農園を一から再建した農家もおり、確実に支援はつながっていると、参加者らの協力に感謝した。
「Walk the Farm」は1・5マイルにおよぶ広大な農園内を散策しながら、地元農家などから寄付された新鮮な野菜やフルーツを試食できるもの。震災発生から今日まで の被災地の様子や支援金がどのように使われたのかなどが分かる展示も設置され、参加者らに現状を伝えた。
【中村良子、写真も】