カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は、低所得などで罰金を支払うことが困難な交通違反者に対し、特赦を実施する法案を承認。1日から施行された。

 対象となるのは、2013年1月1日以前に違反切符が発効され、まだ罰金を支払っていない交通違反者。今回の特赦プラグラムにより、交通違反で罰金の支払いを命じられた違反者に対して、収入に応じて50%から80%の減額措置をとる。分割払いも可能。
 罰金を支払わなかった違反者は、運転免許停止処分を受けるが、加州では06年から現在まででその数はおよそ480万人にのぼる。
 今回の特赦プログラムではさらに、運転免許が失効した違反者も再取得できるようになる。しかし、飲酒運転や危険運転のほか、駐車違反のように各自治体で取り締まる条例違反者に対しては適用されない。
 交通事故や交通違反を起こした場合、事故や違反の種類に応じて車両管理局(DMV)の記録に付けられるポイントに関しては、今まで通り換算される。
 20年前、赤信号を無視して交差点に進入した運転者への罰金は103ドルだったのに対し、今では490ドルになっている。罰金の未払いや、裁判所に出廷しなかった場合は800ドルが徴収され、近年加州では交通違反の罰金が急激に引き上げられ、州民からは不満の声が募っていた。
 特赦プログラムは2017年3月31日まで実施される。

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