今年度の役員候補者が紹介を受けると、会員は期待を込めた大きな拍手を送り承認し、新役員ha正式に就任した。
太田会長は、サミットが行われる志摩半島から、渡米移民が多かったことにふれ、17歳の若さで志摩半島から南加に最初に移住した1人の女性、伊東里きの逸話を紹介した。1895年、片田村に帰郷した里きに伴われ海を渡った県人7人の成功に影響を受け、移民ブームが始まった。明治末期から大正初期の米国からの送金の総額は、村の1年の予算の3倍に達したという。
新年の祝杯を挙げ、昼食へ。第2式の余興は、福引きとフラメンコダンスを楽しんだ。福引きは、三重に縁のある3企業と会員が寄贈した、炊飯器やたこ焼き器、スパの利用券など、さまざまな品々が用意され、当選番号が呼ばれる度に歓声が上がった。ステージでは、プロのフラメンコダンサー3人が軽快な音楽に合わせて華麗な舞とステップを披露。参加者をステージに誘い入れ、踊って盛り上がった。
西村教授率いる研究チームは、抽出したラムナン硫酸を応用する研究に力を注ぐとともに、地元三重の江南化工社とコラボレートし、サプリメントの開発・製品化を進めている。教授は、江南USA社の招きでガーデナで講演会を行い、多くの県人会員が参加した。県人会は、三重に縁のある企業と大学、県庁の「産学官」との結びつきを重視し、今後も今回のような米国進出企業の支援や、三重の特産物の紹介に努めるという。
太田会長は、長い県人会史の中で2番目に長い6期目を迎えた。今年の抱負を「会員をできる限り増やし、みんなで親睦を深めたい」と話した。
三重県人会の今年度の活動は、新年会を皮切りに、8月のピクニック、9月の物故会員の追悼法要と敬老感謝ランチョン、11月の2泊3日のラスベガス旅行を予定する。【永田潤、写真も】