イベントには、開門前から3時間待ったという約千人が長い列を作り待ち構えた。30分間の時間制限があり、すべてのリクエストに応えることはできなかったものの、サインをもらえなかったファンも協力を惜しまず、10ドル、20ドル札を次々に寄付していた。
チャリティーサイン会は、前田が球団に相談し実現した。前田の提案に選手らが共鳴し、沖縄生まれのハーフ日本人のロバーツ監督や南米出身のプイーグ選手らが参加した。前田は「自分が育った日本の被災は悲しいニュースなので、少しでも貢献したかった」と述べ、イベントに臨んだ。被災者に対し「野球で活躍し、元気を届けることができればいい。(サイン会で)協力してくれた他の選手と球団、ファンのみんなの気持ちが届けばうれしい」と希望した。
イベントではファンから1人10ドルを求め、約4500ドルが集まった。球団からの寄付を合わせた1万ドルの義援金は折半され、熊本とエクアドルに5000ドルずつ送られる。【永田潤、写真も】