
サンバナディーノ国立森林公園で7日に発生した山火事は、その後も勢いを増し、9日朝までにおよそ7千エーカーが焼失。煙により大気の状況が悪化しており、近隣のアップルバレーとヘスペリア両統一学校区では9日、休校措置がとられた。【吉田純子】
山火事の影響で南カリフォルニア大気管理局とモハーベ砂漠大気管理局はモハーベ砂漠の周辺エリアに煙注意報を発令。
サンバナディーノ郡消防局によると、消防士934人、エアータンカー6機、消防ヘリコプター7機が出動し消火活動にあたっているが、9日午後4時までの鎮火率は6%にとどまっている。
これまでのところけが人や家屋の被害などは報告されていない。
ハイウエー#173の一部区間をはじめ周辺道路も現在閉鎖されている。
出火原因は分かっておらず、現在も調査が進められている。
一方、カリフォルニア州セントラルコースト、モントレー郡の美しい景観で知られるビッグ・サー周辺では6万6560エーカーが焼失する加州最大規模の山火事が発生している。
3週間近くにわたって火は燃え続けており、およそ5千人の消防隊員、エアータンカーや消火ヘリコプターも出動し消火作業にあたっているが、9日午後4時までの鎮火率は50%。
山火事の影響で付近のハイウエー#1の一部区間が閉鎖されたほか、同ハイウエーのサンフランシスコとロサンゼルス間にある5カ所の州立公園も閉鎖されている。
これまでに住宅57棟が焼失、3棟が被害にあい、周辺住民には避難命令が発令された。
北カリフォルニアのヨーロー郡でも5731エーカーが焼失する山火事が発生しているが、これまでに90%が鎮火した。