今年で68回目を数えた式典は、第442連隊に所属しイタリア戦線で手榴弾に覆いかぶさって自ら犠牲になり仲間の命を救ったサダオ・ムネモリ上等兵を記念して建立された殉国碑前で行われた。名誉戦没者116人の名が読み上げられ、各スピーカーは戦前当時の排日の下、米国国家への忠誠を誓い、戦闘に参加し勇敢に戦った日系兵の功績をたたえた。16団体の代表が、1人ずつ献花し英霊を慰めた。
「ゴー・フォー・ブローク・ナショナル教育センター」会長のミッチェル・マキさんが登壇し「退役兵のレガシー」について話した。同センターは、第2次大戦の
日系二世兵で編成した各部隊は、最前線に送られ激戦を繰り広げ、多くの犠牲者を出した。第100大隊、第442連隊と、MIS(陸軍情報局)は、その精鋭で勇猛な活躍が認められ、戦後66年が経過した2011年に米国最高勲章の議会ゴールドメダルが授与された。現在の年齢は90代がほとんどで、式典には杖や車いすに頼りながらも姿を見せ、亡き戦友の墓前で冥福を祈っていた。【永田潤、写真も】