2030年までに加州の温室効果ガスを1990年比で40%削減することを目指す法案「SB32」をロサンゼルスで署名した加州のブラウン知事=2016年9月

 カリフォルニア州大気資源局は11日、同州の2016年の温室効果ガス排出量が前年比3%減の4億2900万メートルトンだったと発表した。【吉田純子、写真も】

 同州では20年までに、温室効果ガスによる大気汚染を1990年のレベル(4億3100万メートルトン)にまで下げることを目標としており、16年の時点で早くも4年前倒しで目標を達成した。
 同局によると、同州の温室効果ガス排出量の減少は年間ガソリン使用量60億ガロン分、自動車台数にして1200万台分に相当する。
 16年の排出量は2004年のピーク時に比べると13%減少していた。
 同州では2006年に、20年までに大気汚染を1990年当時のレベルまで下げることを目標とした「法案32」を可決。同州のジェリー・ブラウン知事は、「カリフォルニア州は全米でもっとも厳格な基準を設けており、それが結果につながった」と話している。
 今後の目標はブラウン知事が2016年に署名した30年までに温室効果ガス排出量を40%減少させ、1990年のレベルよりさらに減少させる気候変動対策を実施することだという。

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