小売店やマーケットなどで、気を付けたくてもできないこともあるものだと実感した話。
これはお店が悪いわけではなく、そこに出されている商品がちょっとね、な感じ。
まず蜂蜜。米国食品医薬品局(FDA)によると蜂蜜はたとえ蜂が集めたとしてもろ過をしすぎて花粉を含まないものは蜂蜜とは認められないそうだ。
「Food Safety News(食品の安全性に焦点を当てたネット上のサイト)」によると小売店で売られている75%の蜂蜜は花粉を含んでいない。つまり本物の蜂蜜ではあるが商品上本当の蜂蜜とは言えないとか。
水増しお肉。パックのお肉のラベルに「add saline」とあるのはsaline(塩水)を含んでいるという意味らしい。今まで全然気がつかなかった。
理由は少しでも大きく見えるように。プロセスする間に乾燥するのを防ぐため。飼育の時に肉質を柔らかく、脂を極力含まないように育てるため味が薄くなるので、それをカバーするために塩水や味付きの液体を加える―などなど。
USDAによると、新しい規則で必ずその旨(例えば「チキン胸肉 塩水40%含む」など)表示しなければならないらしい。
オリーブオイル。フォーブスによるとイタリアから輸入されたextra virgin olive oilの80%が他の油を混ぜたりしたまがい物だったという。結構衝撃的な話だが、2017年に33人の逮捕者がでたことで、多分これからはちゃんとしたものが店頭に並ぶだろう、と期待。
あと心理的なものだが、手押しカートが最近少しずつ大きくなってきており、そのおかげで40%ほど売り上げが伸びているとか。
あるショッピングセンターなどは、棚に並べている商品を頻繁に移し替えている。そのせいでお客はほしい物を探して店中を歩き回り、ついでについつい目に付いた商品や普段見もしない物まで買い上げるそうな。
いいように扱われているが、商売上心理的なものは仕方がない。が、商品は正直なものを仕入れてほしいなと思った次第。【徳永憲治】