その全米王者決定戦が終わるとすぐに、新リーグ設立の話題が持ち上がり、鈴木がオーナーを務めるチームの引き抜きのオファーを受けた。だがチーム内で話がまとまらず、結局チームは解散し自身も引退するつもりでいた。そこに、元同僚でサンディエゴのチーム「レバリオン」のオーナーから選手として誘いを受けた。新リーグの運営に女子アメフト界の未来を見出した鈴木は「とても興味があったので、もう1年頑張って選手を続ける力が沸いてきた」と、入団を決断した。
今季発足した「WNFC(Women’s National Football Conference)」は、昨年属したWFAから移籍した強豪14チームから成り立つ。アディダスがスポンサー
オーナーとしての3年間について鈴木は「一番たいへんだったのは人間関係。50人近い選手をまとめていくのは本当にたいへんで、ストレスでしかなかった」と吐露。「でも今年は、選手に専念できる。ストレスがまったくないので、練習が楽しくて、開幕が待ち遠しい」と笑顔で話す。
鈴木のレバリオンの開幕戦は、同じサンディエゴの古巣サージと敵地で4月6日(土)午後5時キックオフ。ロサンゼルスでの試合は今季は5月18日(土)の1試合のみ。プロ20年目の今季もセンターのスターターとして、日本時代から変わらぬ背番号「79」を付け「一つでも多くのタッチダウンを決めるべく、チームを引っ張っていきたい」と意気込む。
リーグのホームページ―
https://www.wnfcfootball.com/