ハリウッド大通りにあるマリリン・モンローの像が盗まれた事件で、ロサンゼルス市警察(LAPD)は24日、窃盗容疑でグレンデール在住の25歳の男を逮捕したと発表した。容疑者は昨年、同じくハリウッド大通りにある「ハリウッドの殿堂(ウォーク・オブ・フェイム)」のドナルド・トランプ大統領の星形のフレームを破壊し逮捕された人物と同一人物であることもわかった。【吉田純子】
逮捕されたのはオースティン・クレイ容疑者。盗まれたのはモンローの代表作「七年目の浮気」でモンローのスカートがまくれ上がるシーンをモチーフにした像。今月19日までに、ハリウッド大通りにあるパブリックアートの屋根の部分にあったモンロー像がなくなっているのが判明し、警察当局は捜査を進めていた。
犯人はパブリックアートによじ登りモンロー像を取り外したとみられ、現場近くの監視カメラには犯人とみられる人物が映し出されており、当局は画像を公開していた。
同容疑者は昨年7月、同じくハリウッド大通りの歩道に埋め込まれているトランプ大統領の星形プレートを破壊し器物損壊の容疑でも逮捕され、禁錮1日、執行猶予3年、20日間の奉仕活動が課されていた。ハリウッドの殿堂はエンターテインメント界で活躍した人物の功績をたたえる目的で設置されている。
今回のモンロー像の窃盗容疑に関して検察側は、同容疑者に4万5千ドルの罰金を支払うよう命じている。