新館長に就任したパトリシア・ワヤット氏

 小東京にある日米文化会館(JACCC)は23日、新館長にパトリシア・ワヤット氏が就任したと発表した。

 ワヤット氏は30年以上にわたり非営利団体や企業の運営に携わってきた。近年では、ソーシャル・インパクトに焦点をあてたメディア・コンサルタント会社「MayaCo & Associates, Inc.」を立ち上げ、同社の最高経営責任者として経営手腕を発揮。
 「ワヤット氏のJACCCへの関心の高さと個人的つながり、さらに非営利団体やエンターテインメントなどの分野での豊富な経験は、JACCCの未来を担う人物にふさわしい」と話すのはJACCCのクレッグ・トミヨシ理事長。「彼女の陣頭指揮に期待するとともに、メンバーや支援者に紹介するのが楽しみだ」と語る。
 ワヤット氏はパロアルトにあるシンクタンク「ザ・インスティテュート・フォー・ザ・フューチャー」をはじめ、イスラエルの都市テルアビブにある「コレット・イスラエル・エコノミック・ディベロプメント・ファンド」といった非営利団体で経験を積んだ。
 またセント・ジュード小児研究病院では最高開発責任者として550人のチームを率いて、1年で10億ドルの支援金を集めた。
 企業では21世紀フォックスをはじめ、玩具メーカー「マテル」のブランドマーケティング部門の責任者を歴任。
 チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・ホスピタルやカリフォルニア芸術大学、英国の学校や企業向けの教育出版サービス会社「ピアソン・エデュケーション」など数多くの企業、団体の理事としても活動している。
 JACCCでのワヤット氏の任務は、芸術や食文化、教育に関する幅広いプログラムの運営、および21人のフルタイム職員、40人以上いるパートタイム職員、臨時職員や200人ほどのボランティアメンバーを統括することである。
 「JACCCは日系コミュニティーの誇りともいうべき存在。これまでの非営利団体や企業で培ったスキルと経験を生かし、さらなる文化事業の発展を目指していきたい」とワヤット氏は語る。
 「JACCCのメンバーの一員となることをとても嬉しく思うと同時に、ケンタッキー州で生まれた日系人としてだけでなく、これからはJACCCの伝道者として、さまざまなアクティビティーやサービスを提供することに情熱を注いでいきたい」と話している。

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