来賓が参列し、天皇陛下が祝辞を贈られ、全国知事会会長の飯泉嘉門会長(徳島県知事)、安倍首相の代読者が続いた。日系人代表でブラジルから参加したレナト石川さんが謝辞を述べ、世界各国から60回の記念大会を祝うビデオメッセージも紹介された。
基調講演はアンジェロ・イシ武蔵大教授が「在日日系30年の歩み日本の多文化共生社会」と題して行った。自身はブラジル生まれの2世で、出稼ぎ時代からの変遷とともに「きつい」「汚い」「危険」のいわゆる「3K」からから変わりつつある在日日系人の仕事の内容や役割、そして本国に戻った人たちの活躍、若者のネットワークなどを紹介した。
参加者はブラジルとメキシコからが特に多く見られたが、ロサンゼルスからも数人が参加し、両陛下に謁見し感動を隠せない様子だった。LAにかつて在住した若尾龍彦さんや朝日新聞の元支局長の青木公さん、鈴木じゅんいち監督、岡野豊さんも参加し、また前総領事の千葉明さん(ASEAN政府代表部特命全権大使)の姿も見られ、近況を報告したり、思い出話に花を咲かせていた。