
臓器移植研究者の第一人者である故ポール一郎テラサキ博士は、HLA抗体のパターンの発見などにより、患者にカスタマイズした医療の先駆者でもある。またテラサキ博士は、日系3世で、日系コミュニティーの繁栄にも尽力した。日本の研究者や大学生たちとの交換プログラムなども含めて、学生にSTEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)学習の導入を率先した。その志のもとに、テラサキ・ニベイ・ファンデーションとテラサキ・バイオメディカル革新研究所(TIBI)が設立された経緯がある。
テラサキ・ニベイ・ファンデーションは2021年夏に、TIBIとのコラボレーションとして、大学生にむけて、バイオメディカルに関する研究と起業を目的としたインターンシップ・プログラムを開催する。TIBIは疾病や患者のためにカスタマイズした治療法で現在の重要な健康に関する問題に取り組むことを目的としている。さらに、異分野にわたっての研究チーム、研究所内でのコラボレーションを通して、加速度的な技術革新をもって、実際の医療現場に対応できるよう日々猛進している。インターンシップ・プログラムは、さまざまな分野での研究を垣間見ることで、学生たちの問題解決への創造性や、STEMキャリアにおける可能性を見つける機会になると確信される。
このインターンシップは、バイオメディカルの分野で、実際の研究員とその先鋭技術(たとえばヒト組織工学やバイオマテリアル、バイオセンサーなど)に触れ、プロジェクトの流れなどを間近で体験できる機会となる。またバイオメディカル起業プログラムでは、バイオメディカル分野の革新にフォーカスする。学生はテクノロジーに関するTIBI内でのプラットフォームの展開、それが実社会でどのような影響を与えるか、市場調査そしてビジネスにつなげる方法について体験できるプログラム。
申し込み資格は、コミュニティーカレッジまたは大学に在学中で、事前の研究経験は必要ないが、生物医学分野で科学、技術、工学、数学(STEM)または起業に真の関心を持っていること。
申し込みの期限は4日。詳細はウエブサイト—
https://nibei.terasaki.org/do/intern.html