作家はジョバンニ・アダムズ、ルイス・アルファロ、キムリー・ルイス、ジョセフ・ガイ・マルドナド、コレット・ロバートの各氏。演出はジェニファー・チェン。
エミリー・クロダが出演するルイス・アルファロ作の「March of Time —Time Warp」はユニオンステーションからチャイナタウン、コロシアムまで、刻々と変化する地区の様子とロサンゼルスの150年以上の歴史のツアーを楽しめる作品。クロダはツアーガイド役を務める。他にキャストはトナティウ・エリザララズ(観光客)、ジョバンニ・アダムズ(コーラス)。
ジョセフ・ガイ・マルドナド作「From Your Homeworld to Mine」の物語は、エキスポ線のバーモント駅で始まる。そこでは、電車を降りる乗客がエイリアンの生命の言葉を説く男に遭遇する。
ジョバンニ・アダムズが書いた「Mutual Life」は、1992年、歴史的なウエストアダムズ地区の旧カールビーン・エイズケアセンターが舞台。ホスピスで最後の日々を過ごしている若いラテン系の孤児は、不思議な人物から生命保険の訪問販売を受ける。
コレット・ロバート作「Leimert Park Drum Circle, Sunday Afternoon」は、レイマート・パークプラザまでの時間、記憶、自己発見の旅。ドラムのビートがリスナーを誘う。
チョークレップ劇団は公平性、多様性、包括性、反人種差別的慣行やアイデンティティーを意識したキャスティングの原則に基づいて設立された。新作「チョークラインズ」は、美しく複雑な多様性の中でロサンゼルスの空間と物語を明らかにするという劇団13年の伝統を引き継ぎ、未踏のコミュニティー、BIPOC(black, Indigenous and people of color/人種的多様性)とLGBTQ(lesbian, gay, bisexual, transgender and queer or questioning/性的多様性)の視点、そして多様なクリエイティブチームを特徴としている。
声劇「チョークラインズ」の鑑賞は無料。封切りは6月19日(土)で、その後6カ月間、無料公開される。
https://chalkrep.com
【訳=砂岡泉】