ロサンゼルス郡上級裁で行われたリチャード・アラコーン前ロサンゼルス市議(60)の選挙違反などをめぐる裁判で23日、前市議に3件の選挙違反と自身が代表していた選挙区外に居住していたことに対する偽証罪で有罪判決が下された。その他12件の重罪に関しては無罪とした。
 一方、アラコーン前市議の妻(49)に対しては、2件の選挙違反と1件の偽証罪で有罪が認められ、残り2件では無罪となった。量刑の言い渡しは9月10日に予定されている。
 有罪が確定すれば、アラコーン前市議は州刑務所で禁錮最長6年、妻は禁錮最長5年と4カ月、また今後公選職に就くことが禁じられる可能性もある。
 裁判で検察側は、アラコーン氏が2007年と09年に第7区から立候補するため、実際は管轄区外のサンバレー在住だったにもかかわらず、同管轄区内であるパノラマシティーに居住しているとうそをついたと主張。弁護側は、パノラマシティーの自宅は改装中で、工事の間だけ一時的にサンバレーに住んでいたと訴えたが、検察側はパノラマシティーの自宅をアパートに改築する内容の設計図を証拠に提出し、同宅に戻る意思はなかったと訴えた。
 さらに、ウェンディ・グレウエル前市議が出廷し、区割りに関してアラコーン氏から、自身が居住するサンバレーをグレウエル氏の管轄区から自身の7区に入るよう境界線を移動してほしいとの電話をもらったと証言。女性7人、男性5人の陪審員は、裁判開始から1カ月以上審議を繰り返し、アラコーン氏と妻の有罪を認めた。
 アラコーン氏は、1993年から98年と、2007年から13年までそれぞれ第7区のロサンゼルス市議を務め、98年から06年まで第20区の加州上院議員を、06年から07年には第39区の加州下院議員を務めた。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です