ブラウン知事は今年4月、州全体で25%(13年比)の節水を義務付ける行政命令を発令。8月は節水目標の25%を達成した。
温暖化に伴う気候変動や積雪量の減少、各地で多発する山火事などの影響で、加州の水不足対策には継続的な努力が必要と同委員会のマックス・ゴンバーグ氏は話す。「気候変動はもはや未来の問題ではなく、現在加州が直面し取り組むべき重大な問題」と警鐘を鳴らす。
同州は自治体ごとに、水使用量をもとに節水目標を設定しており、各自治体は独自に結果を発表している。
6月30日までの15年会計年度で、同市の1人当たりの1日の水使用量は113ガロン。前年度の131ガロンより13%減少した。同市長は16年1月1日までに1人当たりの1日の水使用量を111ガロンにするよう設定している。
加州の行政命令により、ロサンゼルス市水道電気局(LADWP)は、15年6月から16年2月までの9カ月間で、水使用量を13年比で毎月16%減らすよう求められている。
LADWPでは奨励金制度を適用し、庭の芝生を撤去し、干ばつに強い植物に植え替えた各家庭に対して奨励金を支給。09年から15年会計年度までに、計2350万平方フィート分の芝生を撤去し、およそ8億5千万ガロンの節水を実現した。
さらに植物への水まきを週3回まで、1回につき8分までに制限。こうした中、LADWP管轄下で、散水制限違反は8月だけで2433件報告されている。罰金が徴収されたのはうち11件のみとなっている。
南加地区の8月の節水状況を見てみると、ロングビーチ市は17・8%、サンタモニカ市20・7%、アナハイム市24・5%、バーバンク市27・5%、ヨーバ・リンダ市41・4%、サンディエゴ市の21%などいずれも節水目標を達成している。
達成していなかったのはビバリーヒルズ市17・5%(目標は32%)、ラ・バーン市28・7%(同32%)などがあげられる。