日系社会の大きなイベント、二世週祭・七夕祭りが終わった。ここ何年かパレードに参加することも見ることもなかったので、変化があったかどうかはわからない。
 今年はパレードに参加して踊った。沿道の人々は、日系人というより、現地アメリカ人が多いように思われた。日本人・日系人は、リトル東京に住む高齢者、旧敬老引退者ホーム(現さくらガーデンズ)の居住者とリトル東京でビジネスやボランティアをしている関係者に見えた。
 旧敬老施設について、オーナー変更後、スタッフや居住者、プログラムが全て変わったような話が、まことしやかに流れているのを耳にする。今年の二世週祭見学、最終日の音頭にいつもどおり参加した「さくらガーデンズ」の居住者、スタッフとボランティア。七夕祭りに「さくら中間看護施設」と「敬愛LAヘルスケア」(共に旧敬老施設)は飾りを出展して参加。日系社会のイベントの盛り上げに一役。二世クィーンの候補者の練習のための場所も例年どおりさくらガーデンズが提供している。
 旧敬老施設は、日系社会が育んできた。その歴史を知るスタッフやボランティア、そして居住者は誇りをもって、その気風やプログラムを守ろうと頑張っている。その姿勢が今年の祭りに現れていたと思う。二世週祭最終日の音頭に参加したさくらガーデンズの居住者は、例年より多かったように思う。新調したピンクの法被が印象的だった。
 音頭全体の参加者は、いつもより多いと思った。踊っていて、進みが遅かったり、手を広げられないなど、混み合っていた。それだけ、興味を持って参加する人たちが増えたと思う。閉会式の最後は盛り上った。
 音頭は日本人・日系人の盆踊りではなく、日本の文化に興味を持つ人たちに広がっていると思う。踊ってみたい、習いたいという人たち、交番(ビジターセンター)に二世週祭イベントの問い合わせも早くからある。早めの広報活動を望む。日系人は例年のプログラムを知っているが、他の人種の情報を求める声にも応えてほしい。
 今年は、まるまる1カ月、あちこちの練習で踊った。毎日汗だくで、楽しませてもらった。【大石克子】

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