日系最大の二世週日本祭も、最大イベントのパレードが終わった。100歳の藤間勘須磨先生の振り付けの音頭も何とか踊った。一般参加者の練習日は5回と少なく、練習日初日はどうなることかと心配した。一般参加者が年々減少している中、何とか頑張りたいと思った。
 同時開催の七夕まつりも飲み物ブースで手伝うことができた。昨年より人出が少なかったように思う。それでも、チャンネル7やチャンネル5での宣伝を見てきたのか、日本人、日系人以外の人たちが多かったように思う。
 同じ日、お盆祭りなど日系のイベントが重なった。日系コミュニティーが一つになって盛り上げた方がいい祭りにこぞっての参加が難しい。日系社会の拠点がリトル東京から散らばっているという現実を見せられる。
 日系社会のつながりや活動の変化は、時代の流れかもしれない。ただ、日本や日本文化、日本語に興味を持つアメリカ人が多くなっているのも事実。そういう人たちに応えるのも大事な役割だと思って参加している。
 閉会式までもうひと踏ん張り。音頭の練習に励んでいる最中だ。最終日の音頭は、聞き慣れた曲が多いので参加者が増える。
 盆踊りは日本人には馴染みがある。日本のニュースで、徳島の阿波踊りの総踊りを市長が中止の判断を下したにもかかわらず決行されたとあった。観光イベントとなって赤字がかさみ問題が拡大していったという事情もあるようだが、阿波踊りは念仏踊りが発祥、盆踊りには違いない。
 良寛和尚の歌に「風は清し月はさやけしいざともに踊り明かさむ老いのなごりに」というのがある。老いて弱った身の上にあって、盆踊りを好んだ良寛が思い出に真情を詠んだ歌と思われるが、老いて床にあって思い出されるのが盆踊り。なんとも良寛らしい。そういう気持ちで病床について、踊った時のことを思い出しては、心穏やかに楽しいことがあったなと安らぐことができるだろうかと、ふと思う。
 お盆祭り、盆踊りの機会もそろそろ終わる。今週末のイベントはまだまだある。先人が始めたお祭りを今の時代に合わせていったらいい。楽しい気分で汗をかき、祭りの最後をみんなで盛り上げよう!【大石克子】

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