イーロン・マスク氏が設立したボーリング社は、オンタリオ国際空港のトンネル事業から撤退したと発表した。同社は2019年、ランチョクカモンガ・メトロリンク駅からオンタリオ国際空港を結ぶ地下トンネルをサンバナディーノ郡交通局に提案していた。当局の理事会は、20年に計画を推進することを決議していたが、最終合意にいたらなかった。

提案されているオンタリオ空港地下トンネルの予定ルート図(サンバナディーノ郡交通局オフィシャルウェブサイト資料より)

 ボーリング社の撤退が決定したものの、サンバナディーノ郡交通局はオンタリオ国際空港の地下トンネルについて「まだ実行可能なプロジェクトである」とし、関係者は「早ければ27年に運航を開始する」と説明している。
 計画では、4・2マイルのトンネル2本を建設し双方向で運用。ランチョクカモンガ駅に一つ、オンタリオ空港の第2および第4ターミナルに地上駅が建設される予定、利用者は10分以内に目的地に着くことができる。およそ4億9200万ドルの費用が推定され、交通局がその半分近くを負担し、州や連邦政府の補助金で不足資金を補うことを検討している。
 「オンタリオ空港は国内で最も急速に成長している空港であり、トンネルは輸送手段の必要性に対応するだけでなく、空港周辺の地域社会の交通問題にも確実に先手を打てる」と郡交通局は述べている。
 マスク氏のボーリング社は18年に、ホーソーン市の地下に1千万ドルをかけて1・14マイルにおよぶ初の高速トンネルを建設した。また19年にはラスベガスに「ベガスループ」と呼ばれる地下輸送システムを建設する契約をネバダ州クラーク郡と結び、今月最初の駅が開設された。一方で、ロサンゼルスで提案された二つのトンネル建設から手を引いていた。

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