アストロズが3勝2敗で優勝に王手をかけた大リーグのワールドシリーズ。ここまで両者互角の戦いを見せ、アストロズが4人の巧みな継投でノーヒッターを成し遂げるなど盛り上がっている。だが、日本人ファンが物静かなのは大谷やダルが出ていないためで、皆が気になるのはむしろ、大谷の2年連続受賞が懸かったア・リーグMVP争いではないか。ワールドシリーズで熱戦を繰り広げる選手に敬意を払った上で控え目に、今季の活躍を振り返りながらMVPを占いたい。が3勝2敗で優勝に王手をかけた大リーグのワールドシリーズ。ここまで両者互角の戦いを見せ、アストロズが4人の巧みな継投でノーヒッターを成し遂げるなど盛り上がっている。だが、日本人ファンが物静かなのは大谷やダルが出ていないためで、皆が気になるのはむしろ、大谷の2年連続受賞が懸かったア・リーグMVP争いではないか。ワールドシリーズで熱戦を繰り広げる選手に敬意を払った上で控え目に、今季の活躍を振り返りながらMVPを占いたい。
 MVP争いは、われら大谷とヤンキースの主砲ジャッジとの一騎打ちとなっている。米メディアの多くがジャッジ優位としているが、それもそのはず名門チームのスーパースターは62本塁打を放ち、61年ぶりにア・リーグ記録を塗り替え、ニューヨーカーをとりこにした。惜しくも三冠王は逃したものの本塁打と打点の二冠に輝き、投票するベテラン記者から高い評価を得ていることが納得できる。
 一方の大谷は投打の二刀流のため、昨季演じた本塁打争いのようにタイトルに絡むことは難しかった。だが、記録を調べてみると、投打でかなりの好成績を残している。そのすごさを簡単に紹介したい。
 まずは打撃から、34本塁打4位、95打点7位、90得点8位、160安打14位、72四球7位、0・519長打率10位。投球面は今季、多彩な変化球をマスターし幅を大きく広げてサイ・ヤング賞を狙えるまでに飛躍し、2・33点防御率4位、15勝4位、219奪三振3位、11・9奪三振率2位(1試合=9回平均)。規定打席数は優に超え、162回の規定投球回はシーズン最終戦の28試合目で達成した。投打とも一流の活躍を見せ、まさに1人2役を演じ切った。
 これだけの数字を残しながらジャッジが優勢なのは、先に述べたインパクトの強さだろう。二刀流は、大谷の他に誰もやっていないため、比較する対象選手がおらず評価が困難なことが悲しい。
 MVPは、17日に発表される。ジャッジに軍配が上がっても、野球ファンとして素直に祝いたい。ただ、文句なしの受賞とは言い難く、その前にぼやいておきたかった。(永田 潤)

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