クリスマス前の東京は暖かく感じる。ユニクロの薄いダウンジャケットで歩いているとだんだんと汗ばんできて、地下鉄に乗った日には額から汗が流れてくるほどだ。
コロナ禍にしばらくお世話になった東北地方と比べると気候が違いすぎるけれど、体質も随分と変わってきたんじゃないかなと思う。もともとは夏ですらあまり汗をかけなかったし、ひどい冷え性だったのに。
40代は代謝が落ちて太りやすくなるといわれる年齢で、しかもコロナ禍での運動不足。そこでこの1年ほどは体質改善のために試行錯誤しているのだ。ヨガの回数を増やしつつ、朝一番に白湯を飲み、夕食時間を早めてお酒は週末だけに。ビタミンのほか先端美容をうたうサプリなんかも試していて、もはや人体実験みたいなものだ。
続けていると代謝が上がりよく汗をかくようになった。硬かった体の肉もだんだんと柔らかくなって体重も減少傾向へ。なんとしてもこのまま、まい進したいところだ。
一人の人間として、どんな気候や環境にも適応して健康に生きていきたいと思う。でも、もっと世界的な視点に立つと単純に適応しようという心構えでは足りないのだろう。夏の猛暑もそうだし、いま日本海側に大きな被害をもたらしている大雪も地球環境の変化によるものと言えるのだから。
国道で立ち往生が発生して車で一夜を明かした人や停電が続いて家の中で寒さに震える人のことを想像する。除雪中の事故や車内での一酸化炭素中毒で亡くなった人もいる。あまり雪が降らない東京にいると、一瞬遠くの出来事と思えてしまう自分がいてよくない。
ふと、停電した時の簡易トイレは今のストックで足りるだろうかと考えはじめた。水や非常食などいろいろと買いだめたものを今年中に確認した方が良さそうだ。いつ何が起こるか分からないし、この日常がいつまで続くか分からない。そんな考えを忘れてはいけないと思わせてくれる年の瀬。
とはいえこの週末のクリスマスは平和に過ごしたい。ささやかな楽しみは近所のケーキ屋で予約したイチゴの丸いショートケーキ。円安やウクライナ侵攻による物価上昇のあおりで去年よりも幾分と値上がりしたけれど、これぐらいはちょっとぜいたくをしたい。(中西奈緒)
