東京五輪がもう随分と昔のことのように思える。次回パリ五輪は2024年、来年だ。五輪出場を目指すスポーツ選手たちにとって今年は、代表選手に選ばれるかどうかが決まる大切な年だろう。
これまで、夫の高校時代の友人からたびたびLINEが届いていた。LINEには、レスリングの練習に明け暮れる2人の孫が成長して試合で活躍する様子が、時には新聞記事の添付で、ある時は試合中継のYouTubeの添付で喜びと共に紹介されていた。私たちもシアトルから2人を応援してきた。
友人の孫は今、2人とも大学生。兄の清岡幸大郎(こうたろう)さんは日体大3年生でレスリング部のキャプテン。昨年の栃木国体(国民体育大会)ではフリースタイル65キロ級で優勝した。妹の清岡もえさんは、群馬・育英大の1年生。11月にブルガリアで行われたU23世界選手権の55キロ級で優勝したばかりで、こちらも大活躍中だ。祖父である友人はすぐに、2人の活躍をまとめる動画を作って送ってきた。エンディングには「俺の孫ぜよ」と誇らしげな文字があった。
夫の郷里・高知に滞在中は毎朝、150円を握って近くの新聞販売所に新聞を買いに走った。四国4県中一番面積の広い高知だが、人口は減少して67万人。そのためだろうか、高知新聞紙面には各地域の行事やニュース、県関係者のスポーツ界での活躍が事細かに掲載されている。清岡兄妹の活躍も紙面をにぎわせていた。2人とも地元スポーツクラブでレスリングを始め、高知南高校のレスリング部で活躍。大学に進学して地元を離れたものの、高知の期待を担っている。
年の暮れ、思いがけず友人宅を訪ねることになった。友人の息子、清岡兄妹の父親が心筋梗塞で急逝。弔問のためだった。友人宅には、「2人でパリへ」と清岡家の熱い思いが記された兄妹の写真。子ども2人の活躍を何より喜んでいた息子さんにとって、無念な突然の死だったに違いない。
五輪を前に今年は世界中で、まずは代表選手の座を目指してアスリートたちが競う。ハラハラドキドキしつつ人々は、祈るような思いで家族を、友人を応援することだろう。(楠瀬明子)

幸大郎君、とうとう日本チャンピオンになりましたね。
前コメントの楠瀬夫婦、清原ジイジ夫婦と親友の”えいちゃん”です。
目指すはパリ五輪、頑張れ!!