メディアのインタビューに答えるアレックス・パロウ選手。2021年の王者は今オフの日本旅行を楽しみにしている

 インディカー・シリーズ(全17戦)の今季第3戦「アキュラグランプリ・オブ・ロングビーチ」決勝は16日午後12時45分、ロングビーチ・ダウンタウンの市街地コースで行われる。14日の予選を前に13日、エントリーした約20人の選手がレース会場を訪れ、メディアの取材に応じた。2021年にシリーズチャンピオンに輝いた親日家のアレックス・パロウ選手(スペイン)にインタビューした。

思い出のLBで初優勝狙う
親日家の元王者パロウ選手

 ロングビーチで今季初優勝を目指すパロウ選手は、17年と19年の2年間、日本で活動してレース修行を積んでおり、「日本での経験がインディのチャンピオンにつながったことを誇りに思っている」と言って辞さない。今回のロングビーチとインディ500(5月28日決勝)への意気込み、そして日本への思いを語った。
 —ロングビーチは自身にとってどのようなグランプリなのか。
 ロングビーチは21年の最終戦で走り、シリーズチャンピオンになったコースなので特別な思い入れがある。レース会場の雰囲気がとてもよく、気持ちよく走れるのが好きだ。21年4位、昨年3位と好成績が続き、チームにとってとても相性のいいコースなので、今年も楽しみにしている。
 —ロングビーチの市街地コースの特徴は。
 タイトなコーナーが非常に多く、本当に難しいコース。一般道路なので路面にはでこぼこがあるが、タイヤのグリップが効く路面なので、攻めればとても速く走ることができる。ストレートが短いので攻めなければ追い抜くのが難しく、チャレンジングなコースだ。ドライバーの調子と車のコンディションが良ければおもしろいレースになる。
 —タイヤ交換の作戦は? 昨季から導入され、市街地コースで使用される「グリーンタイヤ(地球環境に優しい原料を使用)」を使うのか。
 レースの展開によりタイヤを選択するので、ロングビーチでもグリーンを選ぶかもしれない。昨年のロングビーチでは2度タイヤ交換を行い、「(耐久力に優れる)レッドタイヤ」でスタートし、その後は「(グリップ力に優れる)ブラックタイヤ」に換えた。グリーンタイヤとレッドタイヤの比較だが、グリーンタイヤはマーブル(摩耗によりコース上に落ちるタイヤのかす)がレッドタイヤよりもやや多いことを除いて、正直に言うと性能に差は感じられない。
 —インディ500仕様のレースカーは試走したか。そしてインディ500に向けての抱負は。
 本番用の車はまだ運転していない。来週テストするので楽しみにしている。インディ500では21年は2位で、もう少しで優勝することができたので、悔しかった。今年はもちろん勝つことを目標にしている。戦う気持ちを持って臨みたい。有力チームの多くの有能な選手、佐藤琢磨さんら優勝経験者など、手強い相手との接戦になるだろう。インディ500は他と違う特別なレースなので、来週からのテスト走行を楽しみにしている。今季のホンダのエンジンはとてもいいし、昨年のインディ500とは異なるシャシーとエアロパッケージを用意していると聞いているので、楽しみだ。
 —2年間暮らした日本と日本にいる多くの友人が恋しいのでは。
 恋しいね。新型コロナ禍以来、日本に行くことができていない。今シーズンが終わったら訪日を予定している。友人に会うことを待ち望んでいる。
 —21年のインディ500では日本のファンに敬意を表して武将のかぶとをモチーフにした特別塗装のヘルメットを被り走った。今年も特別なヘルメットで臨むのか。
 自分の国のスペインか、愛する日本か、または他の何かにするのか、ここで言うことはしない。今は秘密にして、本番のレースで、特別にデザインしたヘルメットを見て喜んでもらえればうれしい。

 13年にロングビーチで日本人初優勝を果たした佐藤琢磨選手は今季、インディ500をはじめとするオーバルコースに専念するために今回のロングビーチには出場しない。
 アキュラグランプリは、16日までの期間中、インディカーをメインに、トラック、ドリフトカー、スーパーカー、スポーツカーなどがそれぞれのレースで優勝を争う。各種レースに加え、関連イベントが併催される。
 チケットは、電話888・827・7333。ウェブサイト—
 http://gplb.com

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