
米自動車レースの最高峰インディカー・シリーズ(全17戦)の今季第3戦、第48回「アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチ」の決勝が16日、ロングビーチ・ダウンタウンの市街地コース(1・968マイル、85周)で行われ、ポールポジションからスタートしたカイル・カークウッド(米国)が初優勝を果たした。2位ロマン・グロージャン(フランス)、3位にマーカス・エリクソン(スウェーデン)が続き、ホンダのエンジンが1位から5位までを独占した。

カークウッドは予選で初のポールポジションを獲得。本戦では、8番手から出走してタイヤ選択の巧みな戦術で追い上げたジョセフ・ニューガーデン(米国)に一時はトップを譲ったものの、85周中53周をリードし、参戦2年目、通算20レース目を「ポールトゥーウィン」で飾った。勝利者インタビューで初優勝の感想を問われ「最後にやっと息がつけた。背中にしがみついていた猿を振り落としてスッキリした」と、スタートから追われる立場のプレッシャーと、逃げ切って解放された心境を、冗談気味に語った。開幕戦は15位、2戦目27位と沈んでいただけに、ホッとした表情を浮かべた。

ホンダレーシングによると、同社製エンジン搭載車のドライバーとチームのロングビーチでの戦績は、直近14回のうち9回優勝、通算23回出場中では16回制している。ホンダの2・2リッターVツインターボエンジンは今年のロングビーチでも燃費の良さと圧倒的なパワーを見せつけ、ライバルのシボレー製エンジンを寄せ付けず、予選でも上位5位を独占した。
2013年にロングビーチで日本人初優勝を飾った佐藤琢磨は今季、強豪チーム「チップ・ガナッシ・レーシング」に移籍し、オーバルコースに絞りスポット参戦している。チームメートにはシリーズ王者6度のスコット・ディクソン(ニュージーランド)をはじめ、世界三大レースの一つとされるインディ500の昨季覇者マーカス・エリクソン、21年のシリーズ王者アレックス・パロウ(スペイン)などが在籍する。佐藤の次戦はインディ500(5月28日、インディアナポリス)で、17、20年に続く3度目の栄冠に期待がかかる。
