歩くのが好きで1日1万歩を目安に外を歩くが、米国は広大だ。歩いていては行けないところが多い。それもあって、6月中旬、仕事を兼ねてシカゴへ出張した際、レンタカーをして、オクラホマ州タルサを往復してみた。走行距離にして1689マイル(約,700km)。普段では移動できない距離の米大陸を体感し、今まで気が付かなかった開拓精神みたいなものが自分の中にあることを知った。
 実は今回の旅も、先月激走したルート66(オクラホマシティ〜フラッグスタッフ)の続きだった。それにしても、ルート66は見どころ満載だ。6日間しかなかったので全部は見れなかったが、それでも、ジョリエット刑務所、スプリングフィールドのリンカーン大統領が住んでいた家、何度見ても美しいセントルイスのゲートウェイ・アーチ国立公園、古き良きアメリカがひっそりとたたずむキューバのワゴン・ホイール・モーテル、橋と川のコントラストが印象的なデビルズ・エルボー、音楽家レオン・ラッセルで有名なタルサのチャーチ・スタジオ、世界一大きいトーテムポールがあるチェルシーなど、大都市とは異なる米国の魅力を楽しむことができた。
 極め付けはタイミング良くタルサで開催されていたルート66・ロードフェストに参加できたこと。カラフルなクラシックカーが無数に展示され、人のいい米国人がこぞって集まる。人と出会い、歴史を学ぶ。大都市のイベントは人混みでうんざりするが、この長閑な雰囲気のコンベンションには本当に癒やされた。
 楽しい思い出ばかりを胸に、シカゴへ戻る道中、衝撃的な事件が起きた。3車線ある交差点の左車線で信号待ちしていたら、右方向から「ドーン!」という大きな音が聞こえてきた。すぐさま右に目を向けると隣車のドライバーがびっくりした顔で凍っていた。信号を待っている時に後ろから衝突されたのだ。後ろの車はよそ見か、居眠り運転だったのだろう。真ん中の車線にいたら自分が被害者になっていた。考えてみると生きていることが奇跡。僕たちは奇跡の連続の中、生かされているのだ、と痛感した。(河野 洋)

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