
日本のロックバンド「SiM」がこのほど、新アルバム「PLAYDEAD」をリリースした。さらに、このアルバムに収録されているテレビアニメ「進撃の巨人 The Final Season THE FINAL CHAPTERS Special 1」の主題歌「UNDER THE TREE」のアニメ・ミュージック・ビデオのプレミアも行われた。
SiMは、神奈川県湘南地域出身の4人組レゲエ・パンク・バンド。「ライブハウスで生まれ、ライブハウスで育ち、死ぬまでライブハウスで演奏する」と述べるほどライブステージを真骨頂とし、日本武道館や横浜アリーナでの大規模なソロ公演を成功させているが、新たにリリースされた6枚目のアルバム「PLAYDEAD」は、SiMが単なるライブバンドでなく、ヘビーメタル、オルタナティブ、ヒップホップ、スカ、レゲエ、ダブ、パンク、オーケストラなど、さまざまな要素を融合した音楽性の高いバンドであることを証明している。
2022年にレコード会社をポニーキャニオンに移籍して以降、アニメ「進撃の巨人 The Final Season Part 2」の主題歌として制作された新曲「The Rumbling」は、米国のビルボードで7週連続1位を獲得。23年に「UNDER THE TREE」がリリースされ、10日間で1千万回以上のストリーム再生を記録し、世界の音楽チャートを席巻した。ストリーミング再生と公式YouTubeビデオの視聴回数は4億回を超えている。
海外のマネジメント/レーベルと契約し、27都市で合計7万人を動員する全米ツアーを行った。現在、日本国内をツアー中で、24年2月からは欧州をツアーするという。
メンバーはMAH(Vo)、SHOW—HATE(G)、SIN(B)、GODRi(Dr)の4人で、バンド名「SiM」は「Silence iz Mine」の略。PLAYDEADは12曲からなるアルバムで、アニメ「進撃の巨人」関連の「UNDER THE TREE(フルバージョン)」や「The Rumbling(オーケストラバージョン)」もさることながら、印象的で胸を打つロックソング「Sad Song」も秀逸で、聴き応え十分のアルバムだ。ほとんどの楽曲は歌詞を英語で歌っている。
新アルバムのリリースに伴い、日本発で国際的な音楽シーンでの展開を続けているSiMの今後の活動に注目したい。