【楠瀬明子】 近頃もっぱら日本語テレビを見ていたものだから、TVジャパンが3月末で終了するというテロップが画面に流れた時は驚いた。しかし間も無く、終わるのはケーブルサービスで、インターネットを使ったサービスJme(ジェイミー)が始まると知り、ひと安心。これまではケーブルテレビ会社という小売店を経由して購入していたプログラムを、今後は卸元から購入するという形だろうか。全く見ない他のプログラムも今まではパッケージで料金を支払っていたから、見たいものだけに支払うというのは納得。財布にもうれしい。
とはいえ、慣れ親しんだシステムからの移行は、いつも頭が痛い。タブレットにYouTubeをダウンロードするくらいは自分でもできるが、ニュースやドラマはこれまで同様にテレビ画面で見たい。どうしたらわが家のテレビでそれができるのか。接続方法を読むと、アマゾンファイアやグーグルTVといった聞き慣れない言葉が並び、私たちアナログ夫婦にはかなり大変そうだと覚悟した。
ところが、救いの手が現れた。地元シアトルの大学に通う孫だ。春休み中に南カリフォルニアの祖父母宅でJmeをセットアップしたと言い、「明日セットアップしに行きます」とうれしい連絡があった。
当日、孫はまずわが家に立ち寄って、テレビがインターネット用機器の接続可能な製品であることを確認。その後ターゲットストアに行ってアマゾンファイアTVスティックというものを40ドル程で購入すると、「これは小型のコンピュータのようなものです」と言いながらテレビに取り付けた。そしてわが家のWi―Fiネットワークに接続し、画面の指示に従って次々と、アマゾンへのログイン、Jmeのダウンロード、クレジットカード情報打ち込みなどを手早く済ませていった。その間、1時間足らず。さすが現代の若者だと、その手際良さに私たちは感心するばかり。
まだ使いこなすにはほど遠いが、とりあえずわが家はスタート地点に立てたようだ。日本語テレビの視聴者には、わが家同様のアナログ世帯が少なくないはず。デジタル苦手の他のご家庭にも何らかの手助けがある事を心から願っている。(楠瀬明子)
