パリ五輪真っただ中だ。このコラム執筆中現時点では、日本のメディアは、金メダル7個獲得の日本が第1位の順位表を、一方、米メディアはメダル総数26個の米国をトップにしたランキング・リストを発表。
 リオ五輪から復活したラグビー(7人制)は、男子は開催国フランスが見事初金メダル、女子はニュージーランドが3連覇を達成した。銅メダル戦で米国女子が最後土壇場90メートル独走逆転トライ&コンバージョンでオーストラリアを撃破。1924年の2度目のパリ大会の男子15人制で金メダルを獲得して以来、100年振りにラグビーが米国にメダルをもたらした。劇的なラストシーンはまるで感動映画のようで、大いに盛り上がった。
 時代の流れとともに種目が新たに増えたり…そして消えたりして、さまざまな物議を醸す。前回の東京大会で採用された野球、ソフトボール、空手は残念にも今回廃止。スケートボード、スポーツクライミング、サーフィン、3対3バスケ、自転車競技BMXは存続。しかし野球とソフトボールは次回ロサンゼルス大会で復活予定。国際五輪委員会によると、空手はエンターテインメント性や若い世代の関心度に欠けるとの判断で排除。今回パリ大会から若者人気のダンス新競技ブレイキンが採用。納得するが…。
 綱引き(Tug of War)が、1900年(明治33年)のパリ大会から20年のアントワープ大会まで正式種目であった。運動会のイメージだが真剣勝負だろう。ちなみに日本選手が初めて五輪に参加したのは12年(明治45年/大正元年)のストックホルム大会からだ。
 競技人口が多いクリケットも1900年のパリ大会でイギリスとフランス2カ国間で一度競われたのみだが、次回LA大会では復活する。同様に過去に実施され消滅したラクロス、新競技のスカッシュ、フラッグフットボールが追加予定。日本のお家芸、剣道や相撲はまだ不採用競技である。
 冒頭に挙げたメダルランキングに関して、国ごとのメディアの違いを米国人の友人に話すと、「心配無用。来週はどちらも米国がトップになるから」と。余裕の答えだ。「参加することに意義がある」を忘れずに応援しよう。(長土居政史)

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