
世界から約160の国と地域が参加する大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が23日、買い物や食べ歩きの親日家でにぎわう小東京の日本村プラザを練り歩き、「大阪・関西万博に来てね」と、メッセージを送った。

ミャクミャクが日系のアパレルショップや回転ずし店、和食店、イベントステージ、やぐらの前などで立ち止まるとあっという間に人垣ができ、大歓迎のミャクミャクは写真撮影に応じた。コスプレヤーなどのアニメファンは特に関心を示したが、ほとんどの人は大阪・関西万博を知らず、「何のアニメのキャラクターなの?」と、尋ねる人が多かった。子どもたちとは身をかがめて抱き合ったり、ハイファイブするなどし、触れ合いを楽しんだ。
大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会の中井めぐみさん(海外コミュニケーション部)によると、ミャクミャクは22、23日にロサンゼルスで開催された旅行博に合わせて訪米したという。旅行博では日本政府観光局(JNTO)のパビリオン内に関西観光本部が出したブースで愛嬌(あいきょう)振りまいて来場者と交流し、記念写真のソーシャルメディア投稿を促すなど、プロモーションに努めた。
ブースには日本観光に興味がある人が多く訪れ、中井さんは万博のパンフレットを配って説明し、質問にも答えた。「すでに万博のチケットを買った人や、『日本への航空券を買ったので万博も見に行く』という人もいてうれしかった。日本が好きという人の多さを肌で感じることができ感動した。ミャクミャクも好きになってもらえた」と、収穫を得た面持ちで話した。
大阪・関西万博は目標とする来場者数2800万人のうち350万人を海外から呼び込もうと、世界各地でプロモーションに力を入れている。昨年度の国別訪日客数ランキングを見ると、1位韓国、2位中国、3位台湾と近隣諸国がトップ3に名を連ねる中で、遠方ながら米国は4位に付ける。ミャクミャクは1月末にニューヨークで開かれた旅行博にも参加し、「お得意さん」(中井さん)へのPRを行ったという。

今回初めてロサンゼルスに登場したミャクミャクは、写真映えする名所に勢力的に足を運んだ。ドジャー球場やハリウッドのウォーク・オブ・フェーム、オベーションハリウッド内のレッドカーペット、ハリウッドサインなどを訪れ撮影に臨み、ソーシャルメディアに写真を掲載し、海外からの来場者を誘う。
大阪・関西万博は「命輝く未来社会のデザイン」をメインテーマにし、人類のみならず全ての生き物が幸せになることを願うイベントだ。ミャクミャクは、人間の素晴らしさを未来に「脈々=ミャクミャク」と受け継いでいく思いを込めて名付けられた。
ミャクミャクは命に重要な「細胞」と「水」が一つになり生まれた不思議な生き物であるが、正体は不明とされている。顔の輪郭の赤い部分は「細胞」を表し、分かれたり増えたりする。顔と胴体、手足の青い部分は「清い水」で、流れるように形を変えることができる。なりたい自分を探してさまざまな形に姿を変え、今の姿は人間をまねた姿なのだという。時には姿を変え過ぎて元の形を忘れてしまうことがあるというのも面白い。
大阪・関西万博は大阪の人工島「夢洲(ゆめしま)」で4月13日に開幕。10月13日までの184日間にわたり開催される。開園時間は午前9時〜午後10時。
ウェブサイト—
www.expo2025.or.jp
(永田潤、写真も)

