9年ぶりに日本の冬を味わっている。覚悟はしていたが、南カリフォルニアの生暖かさに甘やかされてきた私にとっては、いくら厚着をしてもこの寒さは半端じゃなく厳冬に感じる。凍える中、日本ならではのコタツ、石油ストーブ、使い捨てカイロには随分助けられている。また、寒い夜に風呂に入って湯船に漬かると、「日本人でよかった」と、しみじみ感じ至福の時を過ごしている。さらに、窓を全開すると火照った体に心地よい冷気が浴室に入り、露天風呂気分が味わえ、毎日、ぜいたくな気分にしてくれる。
一時帰国の機内で思い出したことがあった。ワールドシリーズを制したドジャースのロバーツ監督が昨年末、訪日する前に大谷から言われたことで、「日本には僕の写真がいっぱいあるよ」と。全くその通りで、空港に着くや否や大企業のコマーシャルに採用された大谷の大きな写真が出迎えてくれた。そして、家に向かう電車の駅、車内、立ち寄ったコンビニまでも大谷の写真が見られ驚いた。
大リーグは、今月末から始まるレギュラーシーズンに備えたオープン戦真っ盛り。本国に先駆け、日本で開幕する東京シリーズがいよいよ始まった。テレビのスポーツニュースも注目の的の大谷を中心に大きく報じていて、首を長くして選手の来日を待った大リーグファンはもとより、日本全体が歓迎ムードといった感じがし盛り上がっている。それもそのはず、凱旋試合となる日本人は5人もいるからだ。今季、投打の二刀流復帰の大谷を筆頭に開幕投手はドジャースが山本、カブスは今永が務め、2戦目はドジャースの佐々木のメジャーデビューとなる。カブスにはオープン戦好調の鈴木がおり、目が離せない。
大リーグの日本開幕とは裏腹に来月13日開幕の大阪・関西万博は、盛り上がりに欠ける。だが、開幕はあとちょうど1カ月先のことなので心配する必要はなく、桜が開花し満開になれば人々の心が明るくなり、万博への関心は高まるのだろう。
日本には見どころがたくさんあり、多くを目にする外国人観光客を引き付けるのも納得できる。(永田 潤)
