われらドジャースが2年連続でワールドシリーズ優勝を果たした。連覇から既に10日以上経過した今もファンの興奮は覚めず、熱戦に次ぐ熱戦を繰り広げたシリーズを振り返り、思い思いに語り出す。話は尽きず、それを聞くのがまた面白い。
 日系社会では、記念式典でスーツやドレス姿の中に、大谷や山本のTシャツやレプリカユニホームを着る参列者もいる。だが、全く浮かずに受け入れられているのは、フォーマルな服装としてニューノーマルになりつつあるようにも思えるのが不思議だ。
 英雄たちの活躍をたたえ派手に開いた優勝パレードと、その直後の球場での祝勝イベントが終わっても、地元は連覇の余韻に浸っている。その一方で、日本シリーズが盛り上がりに欠けたのは、セ・リーグを制した阪神があっさりと敗れてしまったためだという。同じ日程で行われたワールドシリーズで戦うドジャースの応援に気持ちを切り替えた人が多いようで、LINEでのやり取りは苦闘する阪神から話をそらせるように、大谷や山本の活躍を称賛し、ドジャースの勝利を身内のように喜んでくれた。歓喜の瞬間が訪れるとすぐさま、「おめでとうございます」と祝ってもらい、遠く離れた日本の友人と喜びを分かち合うことができ、ドジャースに感謝したい。
 今年のワールドシリーズは「球史に残る」と言われ、名場面、名試合はいつまでも語り継がれることだろう。特に第3、7戦は延長にもつれ込むすさまじい戦いだった。第3戦は延長18回、劇的なサヨナラ弾で決着。日付が変わる寸前で、試合時間はなんと6時間39分に及び、選手もファンもクタクタになった。
 そして雌雄を決する最終の第7戦。先制点を許し劣勢の中で着実に加点し、1点を追う九回一死からの本塁打でついに追いついた。サヨナラ負けを喫する絶体絶命のピンチを本塁の封殺、外野手の大飛球好捕、連投した山本の快投などで再三のピンチをしのぎ、王者の座を死守した。息を飲むとは、まさにこういうことだと実感した。満身創痍(そうい)で臨み、死闘を繰り広げた両チームの選手に敬意を表したい。
 ドジャーファンが来季求めるのは、もちろん3連覇。この偉業は至難の技だと重々承知だが、この感動をもう一度味わいたい。(永田 潤)

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