南加の盆踊りシーズンを締めくくったロングビーチ仏教会の盆祭りの参加者

 ロングビーチ仏教教会でこのほど、恒例のお盆祭りが開かれ、450人を超える人々が訪れた。南カリフォルニア各地で続いた今年のお盆シーズンを締めくくる祭りで、夕方の盆踊りには延べ200人以上が参加。子どもから高齢者まで、地域や世代を超えた大きな輪が境内を彩った。

万灯会法要で祈りをささげる盆踊りの参加者

 寺ではお盆・初盆・万灯会の法要が営まれ、先祖や亡くなった人々をしのんだ。法要に続いて境内ではゲームや食べ物の販売が始まり、ウメボシ・アンサンブルの演奏、ロングビーチ・心太鼓の演奏など、多彩な催しが繰り広げられた。

 午後6時半から始まった盆踊りには、地元だけでなく、各地の寺院や舞踊グループからも踊り手が集まった。盆踊りを先導するジューン・ミヤモト・ドノバンさんは、「南カリフォルニアではここが夏最後のお盆」と話し、多くの踊り手が集まったことを喜んだ。

盆踊りを楽しむ大勢の参加者

 踊りの輪には俳優のタムリン・トミタさん、二世週祭の音頭振付を長年手掛ける坂東秀十美師、今年の二世週祭音頭共同委員長を務めたマイルズ・ハマダさん、ジェームズ・オカザキさんらの姿もあった。経験豊かな踊り手に交じり、子どもから高齢者までがやぐらを囲み、大きな輪を作った。

 同教会の盆踊りを特徴付けるのが、曲数とレパートリーの豊富さだ。昔ながらの盆踊り曲に加え、レトロな日本の昭和歌謡やポップ曲なども取り入れ、次々と曲を変えながら踊りが続いた。

 「炭坑節」や同教会オリジナルの「花見音頭」をはじめ、「マツケンサンバII」「バンザイVenus」「HAPPINESS」、ボン・ジョヴィやサザンオールスターズの曲など、その数は37曲に上った。「『サクラ音頭』はみんなが好きな人気曲、『エビカニクス(エビ&カニ)』は今年最もユニークだった曲」とドノバンさん。さまざまな曲を組み合わせることで、「あらゆる世代を一緒にしたい」と話す。

盆踊りを先導したジューン・ミヤモト・ドノバンさん

 こうした盆踊りの準備は、お盆の時期だけに限らない。同教会では「Ondo for Exercise」として年間を通して踊りの練習を行っており、ドノバンさん、トーマス・アミヤさん、ナオコ・アミヤさんらを中心に、ダンス曲のレパートリーを広げている。お盆祭りに向けては7月ごろから稽古に重点を置き、踊り手たちは本番を心置きなく楽しもうと、積極的に練習を重ねてきた。

 盆踊りは休憩を挟んで2部に分けて午後8時45分まで続き、その後は抽選会、閉会法要が行われた。日が落ちると、ちょうちんの明かりの下で踊りの輪はいっそう映えた。南加各地を巡ってきた踊り手たちは、ロングビーチで今年最後の輪を囲み、夏の盆踊りシーズンを締めくくった。

 祭りを終えた境内で、ドノバンさんは「灯りと月があって、いい雰囲気」と祭りの余韻を楽しみながら、「私たちの目標は、みんなに楽しんでもらうこと。来てくれた皆さんに感謝している」と語った。      (長井智子)

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