
南加岐阜県人会はこのほど、モンテベロのクワイエットキャノンで創立115周年記念式典を開いた。県から派遣された足立葉子副知事、県議会の松岡正人議長、地元からは日系諸団体の代表らを合わせた約130人が盛大に祝った。岐阜1区選出の野田聖子衆議院議員も祝福に駆けつけ、参加者が人気議員を囲んだ記念撮影があちこちで見られ、祝宴に花を添えた。

式では初めに樋田まゆみ会長があいさつに立ち、記念式典は5年前に110周年を予定していたが、コロナ禍で延期したことを説明。15年前には創立100周年を祝い「岐阜県人は100年以上も前から米国に移り住んで県人会を作ったことを考えると非常に感慨深い。こうして長年にわたり継続しているのは、先人の会員や県人会を引っ張ってきた歴代会長のおかげであり感謝の気持ちでいっぱいだ。これからも県人会が長く続くように頑張っていきたい」と述べた。岐阜県については「これまで知名度が低いイメージがあったが、今は白川郷がユネスコの世界遺産に登録され注目され本当にうれしい」と喜び、「岐阜県民の歌」の歌詞「岐阜は木の国山の国」を引用し、「岐阜は緑豊かで、長良川の清流など美しい景色が多くあるので、ぜひ訪れてほしい」と呼びかけた。

続いて、足立副知事と野田議員らが祝辞を述べた。足立副知事は、今年は現在の岐阜県が誕生し150周年の節目だと紹介し、「岐阜県にとって誠にめでたい年である」と笑顔で述べた。県人会については、「岐阜県から当地に移住した人々の親睦や相互扶助、地域への貢献を通して、祖国日本と岐阜県の懸け橋となってきた。こうして、1世紀以上にわたる長い歴史を刻むことができたのは、会員の皆さんの熱意と尽力の賜物であり、深く敬意を表したい」と話した。会員に向け、「皆さんは米国で岐阜県ゆかりの文化や伝統を伝える重要な役割を果たしてきた。今後も岐阜県と南加を結ぶ懸け橋として、更なる発展を遂げることを心より祈りたい」と語った。
県は樋田会長と、記念式典実行委員長を務めるハッピー水谷前会長を知事表彰し、足立副知事から2人に表彰状が授与された。

次に野田議員は「岐阜生まれでも岐阜育ちでもない見ず知らずの私を岐阜の皆さんが、信じて支えてくれたおかげで今日まで国会議員を務めることできている」と力を込めた。当選は女性で首位タイの12回を誇り、7月には岐阜で政治活動40周年を祝ったと話し「全て岐阜の皆さんに支えてもらった。感謝している」と頭を下げた。また、米国のダイバーシティーに触れ、「多様な人々が集うことで、さまざまな良い知恵が生まれてくる。今後も南加から温かい心を持つ日本人らしさを、どんどん日本に発信してほしい」と期待を寄せた。
また、岐阜県出身の両親を持つアル・ムラツチ・カリフォルニア州下院議員から県人会に州の表彰状が贈られた。ムラツチ議員は、1907年に移住した祖父と両親の出身地など自身のルーツがある地元を紹介し、「岐阜には夏休みを過ごしたいい思い出がある。115周年記念に参加でき、岐阜県人として光栄に思う」と、感慨深げに語った。
そして松岡県議会議長の音頭で、祝杯を挙げた。エンターテインメントでは、「岐阜推し選手権」を行い各市町村の出身者が舞台に上がり、地元の良さを強調し盛り上がった。最後は参加者が輪になって岐阜の「郡上踊り」を踊り、心を一つにしクライマックスを飾った。
現在、岐阜県人会の会員数は約100人。活動は新年会と春の岐阜のグルメ会を開き、親睦を深めている。また、県人会対抗ボウリング大会と県人会合同のピクニックを催す他、加盟する県人会協議会の諸行事にも参加し、他の県人会との交流の輪を広げている。ピクニックは約10年前から、他の小規模の県人会に呼びかけ合同で開催し、昨年は17県人会から約200人が参加したという。27日に開催する合同ピクニックは今年も岐阜県人会が主導し、郷里の名物で毎年好評の五平餅を振る舞う。 (永田潤、写真も)


