
料理とワインを味わうイベント「マンハッタンビーチ・フード&ワイン・フェスティバル(MBFW)」がこのほど、マンハッタンビーチ海岸近くの目抜き通りに面した有名ホテルで2日間にわたり開催された。さまざまな料理やワインとともに、日本酒と焼酎が紹介され存在感を示した。

今年で3回目のイベントは、地域の富裕層を主なターゲットに毎年秋に開かれている。世界各国の料理は地元の約40人のシェフが腕を振るい、来場者の舌を楽しませた。アルコール類はワインを中心にウイスキー、テキーラ、バーボンの蒸留酒に加え、日本酒と焼酎が出品され、約2500人の来場者に振る舞われた。
日本酒関係の4社が出展したが、日本酒の味わいや、料理との相性の良さを知る参加者に好評を得た。出展者らは「新規顧客を開拓する上で、最高の効果を上げることができた」などと話した。商機を見い出したと感じる出展者の1人、白鶴酒造のセールスマネジャー・中川翔太さんは「これまで参加した日本酒のイベントと異なり、地元の高額所得者に試飲してもらい、新たなマーケティングの可能性が広がった」と、手応えをつかんだ様子だった。
同イベントと、日系団体などが主催する大衆向けの日本酒試飲会との大きな違いは、入場料にも表れていた。一般225ドル、VIP255ドルと高額にもかかわらず、海岸沿いに住む参加者の白人夫婦は「この地域では、イベントの内容が良ければ200から300ドル払っても高くない」と言い切り、おいしい料理とワイン、酒が試飲でき、楽しむことができれば、金額は二の次という考えを物語っていた。
日本酒メーカーの出展を仲介したのは、昨年までトーレンスで開催されていた「酒祭サウスベイ」を主催した宮里カツさん(M&M エンタープライズ代表)だった。宮里さんは、日本酒の米国での普及について、「市民権を得たと言われているが、ワインの消費量に比べるとわずか1%以下に過ぎない」と強調。さらに、「これからは販売戦略を見直すべきだ。地元の富裕層に積極的に売り込むため、今回のようなイベントへの出展を日本酒業界に働きかけていきたい」と、日本酒販売促進の支援継続に意欲を示している。
宮里さんへの連絡は、メール―
